2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年ベストシネマ

【新作ベスト】 Never Rarely Sometime Always 1.『17歳の瞳に映る世界』(エリザ・ヒットマン) Never Rarely Sometime Always Never Rarely Sometime Always 2.『ショック・ドゥ・フューチャー』(マーク・コリン) Choc du Futur 3.『Petite Maman』(セ…

『夜空に星のあるように』評

Poor Cow Poor Cow CINEMOREさんにケン・ローチの長編デビュー作『夜空に星のあるように』評を寄稿させていただきました。 cinemore.jp 『夜空に星のあるように』は、ケン・ローチが「未熟」「無駄」と思っている部分に、むしろ魅力的なところを感じる作品で…

アニャ・テイラー=ジョイ論

Anya Taylor Joy リアルサウンドさんにアニャ・テイラー=ジョイ論を寄稿させていただきました。ほぼ『ラストナイト・イン・ソーホー』論として書きました。というのも、『ラストナイト・イン・ソーホー』は、どう考えても第一期アニャの総決算となる作品だ…

ミシェル・ウィリアムズ論

Blue Valentine リアルサウンドさんにミシェル・ウィリアムズ論「不完全な美への歩み」を寄稿させていただきました。ミシェル・ウィリアムズのことは現代で最も素晴らしい俳優だと思っているので、彼女について書くのはとても光栄なことでした。 realsound.j…

「装苑」 ウェス・アンダーソン小特集

装苑 2022年1月号 装苑 2022年1月号 「装苑」さんにウェス・アンダーソン新作『フレンチ・ディスパッチ』評を寄稿させていただきました。偶然にもお隣のページに掲載されたアダム・ストックハウゼンのインタビューに出てくる固有名詞と自分の書いた原稿が重…

ティモシー・シャラメ論

Timothee Chalamet リアルサウンドさんにティモシー・シャラメ論「ティモシー・ステップ」を寄稿させていただきました。初の男性俳優!ティモシーについて書きたいなと思ったのは、今年のカンヌ国際映画祭でのアイドルぶりが決定打でした。時代に合った、ま…

レア・セドゥ論

Lea Seydoux realsound.jp リアルサウンドにレア・セドゥ論「セドゥ、レア・セドゥ」を寄稿させていただきました。レア・セドゥとの出会いは2009年のフランス映画祭で上映されたクリストフ・オノレ『美しいひと』に遡ります。とんでもない才能が現れた!と思…

『トムボーイ』評

Tomboy CINEMOREさんにセリーヌ・シアマ『トムボーイ』評、「まだ見ぬ人生への連帯」を寄稿させていただきました(告知忘れ)。奇跡的な距離感で撮られた大好きな作品です。 cinemore.jp セリーヌ・シアマの言葉がとても興味深かったので、以下にピックアッ…

『恐るべき子供たち』評

Les Enfants Terribles(1950) CINEMOREさんにジャン=ピエール・メルヴィル×ジャン・コクトー『恐るべき子供たち』評「鉱石の雪玉」を寄稿させていただきました。 cinemore.jp とても端整な作品なので、書きながら心が整っていく不思議な気持ちになりました…

小松菜奈論

Moonlight Shadow(2021) realsound.jp リアルサウンドさんに小松菜奈論「レンズの向こう側へ 神秘性への自己批評」を寄稿させていただきました。 このシリーズが始まってから、日本人で書くなら小松菜奈さんで書いてみたいなと最初に浮かんできた方なので…

マーゴット・ロビー論

The Suicide Squad リアルサウンドにマーゴット・ロビー論「ハーレイ・クインのマニフェスト あるいはアンダードッグ上等」を寄稿させていただきました。 realsound.jp タイトルを最初に決めて書きました。このタイトル自分では気に入ってます笑。 「アンダ…

エミリー・ブラント論、アウトロ

Emily Blunt realsound.jp エミリー・ブラント論「走りながら考える女」のアウトロ(自分用のメモ的なもの)。主にエミリー・ブラントの発言。 【吃音の経験】 「私の吃音は、6~7歳頃から本格的になり、だんだんと難しくなってきて、11~12歳頃にはかなり定…

女優≠作家論「エミリー・ブラント」

My Summer of Love リアルサウンドさんにエミリー・ブラント論「走りながら考える女」を寄稿させていただきました。 『ジャングル・クルーズ』には、吃音に悩まされていた少女時代のエミリー・ブラントが、他人の声を演じることによって自身を発見していった…

小松菜奈

ムーンライト・シャドウ 本日は『ムーンライト・シャドウ』、試写。短文の感想を。 小松菜奈の所作をどこまでも追いかける作品は、誰かがやるべきだと思っていたので、待望ともいえる。小松菜奈には「この子を撮れば映画になる!」という神秘がある。『ムー…

『ゴーストワールド』論 アウトロ

Ghost World CINEMOREさんへの記事のアウトロ。 cinemore.jp ソーラ・バーチの言葉。 「今にして思えば、とても親しみやすいものでも、将来の成功につながるものでもありませんでした、、、。しかし、(『ゴーストワールド』のイーニドは)私が感じていたこ…

『フィッシュマンズ』

立川シネマシティ極音上映で、『フィッシュマンズ』。 佐藤伸治が亡くなった日のことを、よく覚えている。スペースシャワーTVで字幕速報で流れてきて、その日は一日中「ゆらめき In The Air」のPVが流れていた。 「ゆらめき In The Air」を新宿タワレコの試…

ジャック・リヴェットの秘密

ジャック・リヴェットのインタビューを読んでいて、興味深かったところを少しだけ抜粋。ラース・フォン・トリアーに秘密がないかどうかはともかく(少なからず彼に秘密はあるのではないかと思っています)、全てが説明書に書いてある映画は面白くないという…

CINEMORE映画評

Ghost World 「SNSは強引に引き合わせてしまった」という言葉について、しばらく考えている。SNSくらい好きなこと言わせてくれよという意見は正しいけど、自分はそういう風に付き合いたくない。あまりにも手軽すぎる。あまりにも暴力的すぎる。そんな風に感…

女優≠作家論(2020年)

2020年にリアルサウンドに寄稿させていただいた記事をここにまとめておきます。まとめるついでにオリジナルのタイトルを付けました。 シャーリーズ・セロン論「破壊せよ、とセロンは言った」 realsound.jp フローレンス・ピュー論「光の行方」 realsound.jp …

2020年ベストシネマ

あけましておめでとうございます。若干、機を逸してしまった感あるけど、振り返りの記録としての年間ベストシネマ。2020年は「女優≠作家論」をテーマに、ジュリエット・ビノシュ論、シアーシャ・ローナン論をキネマ旬報に。シャーリーズ・セロン論、フローレ…