告知

『秘密の森の、その向こう』

Petite Maman CINEMOREさんにセリーヌ・シアマの新作『秘密の森の、その向こう』評「標本瓶に詰められた秋、さよならを忘れないために」を寄稿させていただきました。小さな呪文を唱え合うような作品。セリーヌ・シアマの最高傑作だと思っています。 cinemor…

『ディーバ』とシネマ・デュ・ルックの時代

DIVA リアルサウンドにジャン=ジャック・ベネックス『ディーバ』と「シネマ・デュ・ルック」に関するコラムを寄稿させていただきました! realsound.jp 「初めての映画作り。空は青かった。エディット・ピアフは“もっと青く”と歌っていた。空の青さだって、…

『マイ・ブロークン・マリコ』評

My Broken Mariko otocotoさんにタナダユキ『マイ・ブロークン・マリコ』評、「あらゆるレッテルを拒否するヒロイン、シイノ=永野芽郁」を寄稿させていただきました! otocoto.jp 永野芽郁さんに捧げるつもりで書かせていただきました。瀬田なつき監督の『…

パゾリーニ映画祭へのコメント

本日から開催「ようこそ、はじめてのパゾリーニ体験へ」にコメントを寄稿させていただきました!推薦作品は『大きな鳥と小さな鳥』を選びました。『ソドムの市』と迷いましたけどね。でも、みんな『ソドムの市』だったらどうしよー?と思い、パゾリーニの宣…

『みんなのヴァカンス』評

À L'abordage CINEMOREにギヨーム・ブラック新作『みんなのヴァカンス』評「ぼくらが旅に出る理由、この旅には続ける理由がある」を寄稿させていただきました。『女っ気なし』で出会って以降、ギヨーム・ブラックはとても大切な映画作家です。今回全作品を見…

レア・セドゥ論(キネマ旬報)

The Story of My Wife けっこう過ぎちゃいましたが、キネマ旬報8月下旬号に寄稿させていただいたレア・セドゥ論「カメラの前で歳を重ねる」を書く際に参考になったレア・セドゥの言葉などを以下に。「カメラの前で歳を重ねたいのです」という言葉にとても痺…

ロミー・シュナイダー映画祭

Romy Schneider CINEMOREにロミー・シュナイダー映画祭上映作品『地獄』と『マックスとリリー』について寄稿させていただきました。 cinemore.jp cinemore.jp Henri-Georges Clouzot's Inferno 『地獄』に関しては輸入DVDが発売された際、ブログ記事にしたこ…

『C.R.A.Z.Y.』パンフレットへの寄稿

ジャン=マルク・ヴァレ『C.R.A.Z.Y.』の劇場用パンフレットに「共に歩むということ」という評を寄稿しております。劇場にお立ち寄りの際は宜しくお願い致します! ザックの物語は家族の物語でもあって、そのことがタイトルの由来にも隠されています。『C.R.…

「Suite For Barbara Loden」

Suite for Barbara Loden CINEMOREさんへの『WANDA/ワンダ』評のリサーチで読んだナタリー・レジェによる「バーバラ・ローデンのための組曲」について少しだけ本文をご紹介。バーバラ・ローデンの言葉もあります。批評とも伝記とも私小説ともつかない、とて…

『WANDA/ワンダ』評

WANDA CINEMOREさんにバーバラ・ローデンの伝説的な作品『WANDA/ワンダ』評、「結末を拒否するヒロイン、終わりのない彼女の物語」を寄稿させていただきました! cinemore.jp アンスティチュ(旧日仏学院)で無字幕で見たのが『WANDA/ワンダ』との出会いでし…

『冬物語』評

Conte d'hiver CINEMOREさんにエリック・ロメール『冬物語』評「偶然への賛歌」を寄稿させていただきました! cinemore.jp 「四季の物語」シリーズで一番思い入れのある作品なので、この作品について書かせていただいたことを嬉しく思っています。とはいえ全…

『ジャンヌ・ディエルマン』とシャンタル・アケルマン

JEANNE DIELMAN 23 QUAI DU COMMERCE 1080 BRUXELLES シャンタル・アケルマン映画祭が盛り上がっているということで、キネマ旬報さんに執筆した『ジャンヌ・ディエルマン』評、告知記事の続きをサクッと。 maplecat-eve.hatenablog.com 『ジャンヌ・ディエル…

『MEMORIA メモリア』評

MEMORIA CINEMOREさんへの『MEMORIA メモリア』評についての番外編。アピチャッポン・ウィーラセタクンとティルダ・スウィントンによる幸福なコラボレーション。以下、アピチャッポンの言葉を。 cinemore.jp 「記憶がどのように働き、経験、特に映画を見る経…

『デュエル』評

Duelle CINEMOREさんにジャック・リヴェット『デュエル』評「ジャック・リヴェットによる俳優主義!」を寄稿させていただきました! cinemore.jp 『デュエル』と『ノロワ』、『メリー・ゴー・ラウンド』がまさかの公開という、こんな素敵な機会は絶対に逃し…

キネマ旬報 2022年5月上下旬合併号

Jeanne Dielman キネマ旬報にシャンタル・アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン』評「美しい事故」と、ミア・ハンセン=ラブの日本未公開作『MAYA』評「透かし絵としての身体」を寄稿させていただきました! キネマ旬報 2022年5月上下旬合併号 No.1893 …

『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』

『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』 『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』に『ポーラX』論「永遠に君を愛す」を寄稿させていただきました! 昨年秋頃にご依頼をいただき、ようやく祝出版!『ポーラⅩ』について書くなら、このタイトル以外、自分の…

『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』書評

『旅する優雅な空想家』(フィルムアート社) 告知が著しく溜まってますが、ゆっくりとランダムにまずはこちらから。 かみのたねにイアン・ネイサン著『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』の書評を寄稿させていただきました。 www.kaminotane.com 「…

『ダムネーション/天罰』評

Damnation cinemore.jp CINEMOREにタル・ベーラ『ダムネーション/天罰』評、「鎖に繋がれたメランコリー」を寄稿させていただきました。タル・ベーラの入門としても最適な作品です。この作品がタル・ベーラとの出会いだったらよかったのに!と心底思いました…

『ブルー・バイユー』へのコメント

『ブルー・バイユー』 ジャスティン・チョン監督『ブルー・バイユー』にコメントを寄稿させていただきました!タイトルの時点で気になっていた作品。『ブルー・バイユー』は、なによりジャスティン・チョンの瞳の映画だと思っています。びっくりするくらい、…

『フレンチ・ディスパッチ』評

The French Dispatch otocotoさんにウェス・アンダーソンの新作『フレンチ・ディスパッチ』評を寄稿させていただきました。『フレンチ・ディスパッチ』については、「装苑」さんに続き二度目の評になります。 otocoto.jp ちょうどウェス・アンダーソンがレオ…

アニャ・テイラー=ジョイ論

Anya Taylor Joy リアルサウンドさんにアニャ・テイラー=ジョイ論を寄稿させていただきました。ほぼ『ラストナイト・イン・ソーホー』論として書きました。というのも、『ラストナイト・イン・ソーホー』は、どう考えても第一期アニャの総決算となる作品だ…

ミシェル・ウィリアムズ論

Blue Valentine リアルサウンドさんにミシェル・ウィリアムズ論「不完全な美への歩み」を寄稿させていただきました。ミシェル・ウィリアムズのことは現代で最も素晴らしい俳優だと思っているので、彼女について書くのはとても光栄なことでした。 realsound.j…

「装苑」 ウェス・アンダーソン小特集

装苑 2022年1月号 装苑 2022年1月号 「装苑」さんにウェス・アンダーソン新作『フレンチ・ディスパッチ』評を寄稿させていただきました。偶然にもお隣のページに掲載されたアダム・ストックハウゼンのインタビューに出てくる固有名詞と自分の書いた原稿が重…

ティモシー・シャラメ論

Timothee Chalamet リアルサウンドさんにティモシー・シャラメ論「ティモシー・ステップ」を寄稿させていただきました。初の男性俳優!ティモシーについて書きたいなと思ったのは、今年のカンヌ国際映画祭でのアイドルぶりが決定打でした。時代に合った、ま…

レア・セドゥ論

Lea Seydoux realsound.jp リアルサウンドにレア・セドゥ論「セドゥ、レア・セドゥ」を寄稿させていただきました。レア・セドゥとの出会いは2009年のフランス映画祭で上映されたクリストフ・オノレ『美しいひと』に遡ります。とんでもない才能が現れた!と思…

『トムボーイ』評

Tomboy CINEMOREさんにセリーヌ・シアマ『トムボーイ』評、「まだ見ぬ人生への連帯」を寄稿させていただきました(告知忘れ)。奇跡的な距離感で撮られた大好きな作品です。 cinemore.jp セリーヌ・シアマの言葉がとても興味深かったので、以下にピックアッ…

『恐るべき子供たち』評

Les Enfants Terribles(1950) CINEMOREさんにジャン=ピエール・メルヴィル×ジャン・コクトー『恐るべき子供たち』評「鉱石の雪玉」を寄稿させていただきました。 cinemore.jp とても端整な作品なので、書きながら心が整っていく不思議な気持ちになりました…

小松菜奈論

Moonlight Shadow(2021) realsound.jp リアルサウンドさんに小松菜奈論「レンズの向こう側へ 神秘性への自己批評」を寄稿させていただきました。 このシリーズが始まってから、日本人で書くなら小松菜奈さんで書いてみたいなと最初に浮かんできた方なので…

マーゴット・ロビー論

The Suicide Squad リアルサウンドにマーゴット・ロビー論「ハーレイ・クインのマニフェスト あるいはアンダードッグ上等」を寄稿させていただきました。 realsound.jp タイトルを最初に決めて書きました。このタイトル自分では気に入ってます笑。 「アンダ…

女優≠作家論「エミリー・ブラント」

My Summer of Love リアルサウンドさんにエミリー・ブラント論「走りながら考える女」を寄稿させていただきました。 『ジャングル・クルーズ』には、吃音に悩まされていた少女時代のエミリー・ブラントが、他人の声を演じることによって自身を発見していった…