2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『マイ・ブロークン・マリコ』

My Broken Mariko タナダユキ『マイ・ブロークン・マリコ』試写。役を演じているというより、役を生きている永野芽郁を見ているだけで泣けた。この作品の永野芽郁の演技には漂白されていない生の輝きがある。彼女を見ているだけで価値がある。「キレイなあの…

レア・セドゥ論(キネマ旬報)

The Story of My Wife けっこう過ぎちゃいましたが、キネマ旬報8月下旬号に寄稿させていただいたレア・セドゥ論「カメラの前で歳を重ねる」を書く際に参考になったレア・セドゥの言葉などを以下に。「カメラの前で歳を重ねたいのです」という言葉にとても痺…

マチュー・アマルリック

Mathieu Amalric マチュー・アマルリック監督作品をまとめて見る。『L'Illusion Comique』(2010)は初見。『L'Illusion Comique』は、屋上の銃撃戦における空間把握やゴルフクラブを持ったヒロインが車を破壊するシーン、複数の防犯カメラのシーンなど、唐…

『雨のなかの女』

The Rain People フランシス・フォード・コッポラの『雨のなかの女』を再見。紛れもなく映画作家の作品であることに驚かされる。バーバラ・ローデンの『WANDA/ワンダ』とも共振している。フェミニズム映画としても重要な作品。家を捨て、彷徨の旅に出るナタ…

パゾリーニ映画祭「ようこそ、はじめてのパゾリーニ体験へ」

Sopralluoghi in Palestina per il Vangelo secondo Matteo 「ようこそ、はじめてのパゾリーニ体験へ」で上映される未公開作品の試写を二本。ドキュメンタリー映画『「奇跡の丘」のためのパレスチナ訪問』とオムニバス作品『イタリア式奇想曲』。どちらも日…

『反逆のパンク・ロック』

Suburbia ペネロペ・スフィーリスの『反逆のパンク・ロック』が公開中。とても面白い作品。ハーモニー・コリンはこの映画のこと絶対好きだと思う!最初の方のえげつない親子喧嘩のシーンで、既に素晴らしい。キッズたちを追い払うために銃持ったおじさんが出…

ロミー・シュナイダー映画祭

Romy Schneider CINEMOREにロミー・シュナイダー映画祭上映作品『地獄』と『マックスとリリー』について寄稿させていただきました。 cinemore.jp cinemore.jp Henri-Georges Clouzot's Inferno 『地獄』に関しては輸入DVDが発売された際、ブログ記事にしたこ…

『C.R.A.Z.Y.』パンフレットへの寄稿

ジャン=マルク・ヴァレ『C.R.A.Z.Y.』の劇場用パンフレットに「共に歩むということ」という評を寄稿しております。劇場にお立ち寄りの際は宜しくお願い致します! ザックの物語は家族の物語でもあって、そのことがタイトルの由来にも隠されています。『C.R.…