2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『アンチクライスト』(ラース・フォン・トリアー/2009)

輸入DVDでラース・フォン・トリアーの新作。昨年のカンヌで大ブーイング&ドン引きだったらしい本作。『アンチクライスト』は過去作品にも見られるようなトリアーのイニシエーションに対するオブセッションがより前景化している。『アンチクライスト』に…

『トルチュ島に漂流した人たち』(ジャック・ロジエ/1976)

輸入DVDでジャック・ロジエ。大盛況の内に幕を閉じたジャック・ロジエ特集。こちらはフィルモグラフィー上『オルエットの方へ』と『メーヌ・オセアン』という二大傑作(というよりロジエは傑作しか撮っていないのだろう)の間に位置する作品。神秘的なア…

『メーヌ・オセアン』(ジャック・ロジエ/1986)

ユーロスペース「ジャック・ロジエのヴァカンス」にて『メーヌ・オセアン』。フランスの国鉄へ猛ダッシュ駆け込み乗車をする異邦人デジャニラ=ブラジル人の”ロスト・イン・トランスレーション”が次々と人を引き寄せる。裁判所で漁師プチガの弁護をするリデ…

『Coup pour coup』(マラン・カルミッツ/1972)

輸入DVDでマラン・カルミッツ『Coup pour coup(反撃)』。『Camarades』のラストにおける空へ向けて力強く突き上げられた拳の物語、その続きが展開される。女性の労働を描くということで背景にウーマン・リブ運動が絡んでくるわけだけど、素人を使ったド…

『抱擁のかけら』(ペドロ・アルモドバル/2009)

先週土曜初日に駆けつけたペドロ・アルモドバルの新作。地元シネコンレイトにて。個人的にアルモドバルの近作にはモノ足りなさを感じていたものの、本作のオードリー・ヘップバーンのような髪型をしたペネロペのスチールに期待が膨らんでいた。結果から言え…

『インビクタス』(クリント・イーストウッド/2009)

地元シネコンレイトにてイーストウッド新作。元来早撮りとして知られるイーストウッドの近年の画作りが簡単に撮られている(ように見える)ことはよく指摘されることだけど、『インビクタス』の撮影はその極みだと断言したくなるほどウソみたいな軽さに貫か…

ペペ・トルメント・アスカラール@恵比寿リキッドルーム

ハイヒールで足の甲を派手に踏まれる痛み(経験あり。あの強烈な痛みは忘れられない。貫通したかと思った)を覚悟しつつ、踊る気満々で出掛けたのだけど既にフロアはギュウギュウ。踊るスペースがない。仕方ないので海草系の如くゆらめきダンスに終始するも…

『オルエットの方へ』(ジャック・ロジエ/1971)

ユーロスペース「ジャック・ロジエのヴァカンス」にて『オルエットの方へ』。女の子3人組の無邪気な笑い&ショートコントが全編を支配する。この笑いはボケをかましておいて思わず自らのツボに入ってしまった人の笑いとよく似ている。そんな笑いが一瞬たり…