2023年ベストシネマ
2023年はCINEMOREで31本、otocotoで5本、劇場用パンフレット5本他、作品公開時のコメント、キネマ旬報等に寄稿させていただきました。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーやジャック・ロジエの特集あたりで、あまりの特集上映の多さに「原稿書くのが追いつけない...!」となってしまったのが若干無念なのですが、それ以降無理のない範囲でペースを保てたかな?と満足しています。終わってみれば、とても充実した一年でした。ご反応いただけるの、本当に本当に嬉しいです。感謝しています。
さて、2023年のベストリスト。めちゃくちゃ豊作な一年でした。1位は直前までどちらにしようか迷いましたが、記事を書くにあたって改めてスチールを見たら、この映画に嗚咽のように泣いてしまった体験、あのとき胸の中で爆発した感情が昨日のことのように感じられたので、この作品に。CINEMOREさんに寄せた記事にも、とても思い入れがあります。2位の作品は歴史的な作品だと思ってますけどね。スケジュールの都合などで記事にできなかった作品もありますが、自分の記事と併せて紹介します。
1.『aftersun/アフターサン』(シャーロット・ウェルズ)
2.『ファースト・カウ』(ケリー・ライカート)
3.『アステロイド・シティ』(ウェス・アンダーソン)
4.『枯れ葉』(アキ・カウリスマキ)
5.『別れる決心』(パク・チャヌク)
6.『EO イーオー』(イエジー・スコリモフスキ)
7.『首』(北野武)
8.『サタデー・フィクション』(ロウ・イエ)
9.『栗の森のものがたり』(グレゴール・ボジッチ)
10.『遺灰は語る』(パオロ・タヴィアーニ)
以上、ベスト10。クローネンバーグは昨年のリストに入れたので。
とはいえ今年は本当に好きな作品が多くて、以下の作品も心から愛しています。麗しのストロベリー=スザンナ・サン!『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の評判を自分の周りではあんまり聞かないのだけど、えええ!めちゃくちゃ素晴らしい作品だと思うのだが!この作品にはロマンがある。
・『レッド・ロケット』(ショーン・ベイカー)
・『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(ポール・キング)
・『ソウルに帰る』(ダヴィ・シュウ)
・『それでも私は生きていく』(ミア・ハンセン=ラブ)
・『白鍵と黒鍵の間に』(冨永昌敬)
そして否の多かった『バビロン』、大好きです!この若造が!みたいなこと言う方もいらっしゃるようですが、むしろ「チャゼル、かわいいやつめ!」が自分の率直な感想です。チャゼルの作品では、ぶっちぎりで好きです。ほか『トリとロキタ』とか『ベネデッタ』とか、たくさんありますね。
2023年のベスト・アクトは『TAR/ター』のケイト・ブランシェットと『春画先生』の北香那です。北香那さん、わーお!と感動してしまい、トークイベントまで行ってしまったのもよい思い出。
旧作についてはエントリを分けます。取り急ぎ。ではまた次回。みなさまよいお年を!
【追記】インスタに自分の書いた記事をまとめ中。
https://www.instagram.com/maplecat_eve/