2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『ファントマ』(クロード・シャブロル、フアン・ルイス・ブニュエル/1980)

クロード・シャブロルとルイス・ブニュエルの息子フアン・ルイス・ブニュエルが監督したTV作品全4話。主演はヴィスコンティ組のヘルムート・バーガーと一度その顔を見たら忘れられないジャック・デュフィロ。ジャック・デュフィロは、同年に撮られた『誇…

『ヒバリちゃん、羽をむしるよ』(ピエール・ズッカ/1988)

輸入DVDでピエール・ズッカ&クロード・シャブロル『ヒバリちゃん、羽をむしるよ』。エリック・ロメールが「ジャン・ユスターシュと並んで、ヌーヴェルヴァーグ以後の最も重要な作家の一人」と讃えるピエール・ズッカの作品に、クロード・シャブロルが主…

『SOMEWHERE』(ソフィア・コッポラ/2010)

桜木町ブルグにてソフィア・コッポラの最新作。ソフィア・コッポラは処女作から一貫して「引きこもり」の主題を描いてきたわけだけど、今回少しだけいつもと違うなという予感がしたのは開巻早々のストリップでFoo Fightersが流れたときだった。サントラも含…

『Sedmoy Sputnik』(アレクセイ・ゲルマン、グリゴーリ・アロノフ/1968)

アレクセイ・ゲルマンの処女長編。輸入DVDで。本当の処女作である単独監督作品『道中の点検』が、いきなり吹き荒れる雨のショットで度肝を抜くことを考えると、こちらは共作ということもあってか、その後の自由奔放なトンデモ感は控えめ。堅実に撮られて…

『フルスタリョフ、車を!』(アレクセイ・ゲルマン/1998)

先日アップリンクにて数年ぶりに再見したアレクセイ・ゲルマン『フルスタリョフ、車を!』に完全に打ちのめされた。いったい何の巡り合わせなのだろうか。このタイミングでこの怪物的な作品を浴びることのできたことの大きさを、全身を貫く心地よい痛みのよ…

『ベルタのモチーフ』(ホセ・ルイス・ゲリン/1985)

輸入DVDでホセ・ルイス・ゲリンの長編デビュー作品。『ベルタのモチーフ』の発表は1985年とIMDbに記載されているものの、撮影自体は1983年に行われた。ということは、ホセ・ルイス・ゲリンが弱冠23歳のとき撮った作品ともいえるわけだ。おい、…