2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『テトロ』(フランシス・フォード・コッポラ/2009)

父コッポラ待望の最新作『テトロ』の空恐ろしさは、ぐにゃりと歪んだ時計の如く超現実空間を旅していた『胡蝶の夢』の恐ろしさと似て非なるものだろう。南米ブエノスアイレスという超現実が日常空間のデフォルトとなっている舞台を選んだせいだろうか?『胡…

『ダンディ』(クロード・シャブロル/1961)

クロード・シャブロル特集。続いては前年の傑作『気のいい女たち』に続いてベルナデット・ラフォンと組んだ『ダンディ』。ゴダールが「(パリ)解放後のフランス映画ベスト6」にも選んでいる本作の奔放な活劇ぶりに心底痺れている。シャブロルがこんなにも…

『悪意の眼』(クロード・シャブロル/1962)

60年代シャブロルを2本。こちらは女優ステファーヌ・オードランを主演に添えた連作の記念すべき第1作。どことなくアントニオーニを思わせるモダンな愛の不毛の風景が、シャブロルの天才的な”置いてきぼり”の演出によってガラリと空気を一変させてしまう…

R.I.P CLAUDE CHABROL

仲間よ、その絆よ、永遠に!

『自分に値する顔』(ミゲル・ゴメス/2004)

いよいよ今月より始まる「ポルトガル映画祭2010」に向けて、ポルトガルの映画作家の作品をいろいろ見ていこう企画。と宣言すると早々に頓挫してしまいそうなのでやめておくけど、まぁ、この1ヶ月〜2ヶ月に渡って気儘に紛れ込ませていけたらなと思う。…