2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『Les bien-aimés』(クリストフ・オノレ/2011)

キアラ・マストロヤンニ、カトリーヌ・ドヌーヴ、リュディヴィーヌ・サニエ、ルイ・ガレルのオールスターキャストで描くクリストフ・オノレの新作は、これまでになく、役者の調子、撮影の調子、演出の調子、編集の調子が、画面に調和した愉快な作品だ。ハイ…

『Sorelle Mai』(マルコ・ベロッキオ/2010)

マルコ・ベロッキオの新作は、フィルムの何処を切っても強烈なパッション(情熱/受難)が炸裂していた『愛の勝利を』とは真逆といってもいい作品に仕上がっている。『愛の勝利を』を、この巨匠の抱えたコアが前衛的なまでに画面に展開された、ある意味近寄…

2011年ベストシネマ

新年明けましてオメデトウゴザイマス。さて恒例の年間ベスト。今年はいろんな個人的な事情から例年より映画館と離れざるを得なかった年だった。ただ同時にこれまで以上に一本一本の作品の熱量と腰を据えて相対できた年でもあった。映画に関して、というより…