2019年ベスト50枚 ~音楽編~

2019年はまさかのヴィヴィアン・ガールズ再結成が感無量すぎた、、。大傑作の新譜までリリースされた。生きていればいいことがあるものです。以下に2019年愛聴盤リスト。半分以上がガールズバンド、もしくは女性ボーカルなのは個人の趣味ではあるのだけど、…

2019年ベストシネマ

みなさま、よいお年を。年が明けて読んでくださる方には、新年あけましておめでとうございます。昨年は幸運にも敬愛するクレール・ドゥニ監督にインタビューする機会に恵まれたのと、ジュリエット・ビノシュについて書かせていただく仕事をいただいたことが…

My 100 Best Films of The 2010s (1-10)

2010年代、私の100本。当然まだまだ自分が発見できていない、名前すら聞いたことのない作品だっていっぱいあると思う。なので10年後に考えたら、また違うリストになるかもしれない。でも節目として残しておきたかった。ここに網羅したリスト100本はすべて好…

My 100 Best Films of The 2010s (11-20)

11.『ザ・マスター』/ポール・トーマス・アンダーソン(2012) The Master / Paul Thomas Anderson (2012) 偉大な建築物のような映画であり、同時にとてもパーソナルな映画のようでもある。PTAの最高到達点。 12.『ハイ・ライフ』/クレール・ドゥニ(2018) …

My 100 Best Films of The 2010s (21-30)

21.『バンコクナイツ』/富田克也(2016) Bangkok Nites / Katsuya Tomita (2016) 素晴らしい映画は下手な旅をするより、ずっと深い旅をした気分になれるとは友人の名言ですが、この作品は1週間くらい旅をしていた気分になれる映画です。「バンコク・・・shit…

My 100 Best Films of The 2010s (31-40)

31.『永遠の僕たち』/ガス・ヴァン・サント(2011) Restless / Gus Van Sant (2011) ミア・ワシコウスカとヘンリー・ホッパー。この二人の出会いこそがこの美しい作品の最大の功績。ヘンリー・ホッパーのラストスマイルはこの映画を愛する全員の心に永遠に…

My 100 Best Films of The 2010s (41-50)

41.『キャロル』/トッド・ヘインズ(2015) Carol / Todd Haynes(2015) 誰かを見つめていたいという気持ちや、誰かに心を奪われたり、うっとりするということは、夢の中にいる状態のことではなく、むしろ最も目が覚めた状態のことなのだな。素晴らしい! 4…

My 100 Best Films of The 2010s (51-60)

51.『マーサ、あるいはマーシー・メイ』/ショーン・ダーキン(2011) Martha Marcy May Marlene / Sean Durkin (2011) 昨日の私たちからどれだけ遠いのか?その残酷な画面の余白に自分がいることを発見するとき、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』は、作品…

My 100 Best Films of The 2010s (61-70)

61.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』/クエンティン・タランティーノ(2019) Once upon a time in Hollywood / Quentin Tarantino (2019) タランティーノが映画へ向けるロマンチックな愛憎や破壊願望がこの上ない幸せな形で昇華された。天国…

My 100 Best Films of The 2010s (71-80)

71.『ネオン・デーモン』/ニコラス・ウィンディング・レフン(2016) The Neon Demon / NicolasWinding Refn (2016) 美のバージョンアップ。美のメタモルフォーゼ。美しい生にも美しい死にもなれなかった女の子たちへの無言の切り返しショット。詳しくは過去…

My 100 Best Films of The 2010s (81-90)

81.『婚約者の友人』/フランソワ・オゾン(2016) Frantz / Francois Ozon (2016) 過ぎ去った恋を彼女は夢見る。過ぎ去った旋律を彼女は追いかける。映画の一番キレイな線が重なっていく瞬間がいくつもある。ピエール・ニネという突き抜けた美男子を突き抜け…

My 100 Best Films of The 2010s (91-100)

91.『パターソン』/ジム・ジャームッシュ(2016) Paterson / Jim Jarmusch (2016)朗読者としてのアダム・ドライバーの声の美しさに惚れ惚れする。引用される『獣人島』の原題は『Island of Lost Souls』。これほどジム・ジャームッシュの映画に相応しい言葉も…

『ダンボ』(ティム・バートン/2019)

パーフェクトフィルム!多幸感が全力疾走する絵巻のようなオープニングからティム・バートンが紡いでみせるのは、『私の20世紀』(イルディコー・エニェディ)ならぬ、『ティム・バートンの20世紀』だ。大陸の地図をオーバーラップさせながら汽車が前へ…

2018ベスト50枚 ~音楽編~

2018年のハイライトはHindsの素晴らしくキュートで楽しかった来日ライブ。今年の頭にオールガールズバンド(正確にはオール女性ボーカルバンド)の自作コンピを作ったのだけど、コンピを作る上のテーマは「仮説としての『Live Through This』の子供たち=コ…

2018年ベストシネマ

あけましておめでとうございます。2018年は個人的に変わらなきゃと思って、自分を変えてみることを試みた一年でした。新しい一歩を踏み出した&その準備をした一年。これをベースにどんどん自分を変えていけたらなと思います。さて、年間ベスト。一位に挙げ…

『犬ヶ島』(ウェス・アンダーソン/2018)

「友達にはなれないけど、大好きだ」(スポッツ) 『犬ヶ島』において、少年アタリとボディーガード犬スポッツ、そして新たな相棒犬チーフはいまにも泣き出しそうな瞳をスクリーンに何度も浮かべる。口笛による木霊が人と犬の交感(この木霊は開巻早々、劇中に…

『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(ショーン・ベイカー/2017)

いったいどうやって撮ったんだ!?ロングショットが意外と多いのに、やけに密着感、親密感が残るのは、ギャー!とかイェー!とかウォー!とか、セレブレーション、カモン!よろしく、ハイテンションな子供たちを笑いながら見ている自分の視線がまるごとこの…

2017年 ベスト50枚 〜音楽編〜

2017のベストトラックはコーネリアス『夢の中で』。浮上するわけでも潜行するわけでもない幽体離脱の夢の弾け方。ヴァンパイア・ウィークエンドのBaioの「Sensitive Guy」は毎朝目覚めの1曲でした。ライブは最愛のバンドWarpaintに行けたこと。どれだけこの…

2017年ベストシネマ

新年あけましておめでとうございます。さて、2017年は松本俊夫特集上映のパンフレットに書かかせていただいたことがホントに幸せで、自分が書いたことは必ず自分に返ってくることを知る、その跳ね返りの繰り返しの中にいることが喜びでした。何よりそれこそ…

筒井武文『映像の発見=松本俊夫の時代』パンフレット

先週末よりイメージフォーラムで上映中の『松本俊夫 ロゴスとカオスのはざまで/映像の発見=松本俊夫の時代』のパンフレットに5作品の論考を寄稿させていただきました。素晴らしい作品はどの時代、どの年齢で見たって、その価値は普遍である。ということを…

『20センチュリー・ウーマン』(マイク・ミルズ/2016)

感傷的な気持ちに身を任せると 星の明かりが部屋に差し込んでくる あなたの愛に満ちたやさしさは まるで暗闇を照らす炎のよう 「In a Sentimental Mood」 スーパーマーケットの駐車場で燃え上がるフォード・ギャラクシー。少年ジェイミーが生まれたとき家ま…

『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』(パブロ・ラライン/2016)

『Jackie』 『ジャッキー』に寄せられた言葉で、ナタリー・ポートマンがインタビューで語った言葉に敵う批評はありえない。曰く、「聡明なジャクリーンは自分が記者に語る言葉がそのままアメリカの物語になることを知っていた」。そう、『ジャッキー』はジャ…

『ネオン・デーモン』(ニコラス・ウィンディング・レフン/2016)

『The Neon Demon』 『ネオン・デーモン』を撮るにあたって、カメラマンのナターシャ・ブライエ(あの美しいホセ・ルイス・ゲリン『シルビアのいる街で』を手がけた名カメラマンだ)はジェームズ・タレルの光を参考にしたという。『ネオン・デーモン』におけ…

『ノクターナル・アニマルズ』(トム・フォード/2016)

オールスターキャストによるトム・フォードの新作『ノクターナル・アニマルズ』は、恐怖を美の次元に引き上げた上で宙吊りにするノワール映画の傑作だ。『シングルマン』のコリン・ファースがトレードマークであるメガネをかけている間、どこかフェリーニ映…

2016年ベストシネマ

新年あけましておめでとうございます。さて、2016年ベスト。2016年は20本選ぶの楽勝だなと余裕こいていたら、むしろ削るのに苦労しました。ここ数年で一番映画を見れなかった一年でしたが、それでもとても充実したラインナップだったと思います。初めて正確…

2016年ベスト 50枚 〜音楽編〜

2016年はこの一枚こそ今年を代表する一枚!といえる圧倒的な一枚があったというより、全体的にどれも恐ろしく刺激的でハイレベルなポップミュージックに溢れていたと思う。いろんな方が言っていますが、いまポップミュージックはめちゃくちゃ面白いです。し…

2015年ベストシネマ

新年あけましておめでとうございます。さて、毎年恒例年間ベストシネマ。2015年は個人的に素敵な出会いと悲しい別れのあった年でした。人生というものは良くも悪くもホントに上手く出来ているのだなあ、と身を持って感じた一年でした。女性ファッション誌の…

2015年ベスト 50枚 〜音楽編〜

1.Kendrick Lamar『To Pimp a Butterfly』To Pimp a Butterflyアーティスト: Kendrick Lamar出版社/メーカー: Aftermath発売日: 2015/03/24メディア: CDこの商品を含むブログ (10件) を見る2015年の一番星は何といってもこのアルバム。ブラックミュージック…

「Soup.」11月号 さよならを纏う女優の5本

「Soup.」11月号に「さよならを纏う女優の5本」と題して、5本のセレクトとリード文&レビューを書かせていただきました。表紙は石原さとみちゃん。よろしければ是非。 さすが「Soup.」さん、おしゃれな記事に出来上がっていて嬉しいです。ライトな文章の…

『EDEN エデン』(ミア・ハンセン=ラヴ/2014)

『グッバイ・ファーストラブ』のラストで文字通り"少女3部作"に「さよなら」を告げたミア・ハンセン=ラヴの新作『エデン』は、「フレンチタッチの栄枯盛衰」という、より大きな物語を題材にしながら、その語り口をよりパーソナルに紡ぐことに成功した傑作…