『ジャンヌ・ディエルマン』とシャンタル・アケルマン

JEANNE DIELMAN 23 QUAI DU COMMERCE 1080 BRUXELLES シャンタル・アケルマン映画祭が盛り上がっているということで、キネマ旬報さんに執筆した『ジャンヌ・ディエルマン』評、告知記事の続きをサクッと。 maplecat-eve.hatenablog.com 『ジャンヌ・ディエル…

『MEMORIA メモリア』評

MEMORIA CINEMOREさんへの『MEMORIA メモリア』評についての番外編。アピチャッポン・ウィーラセタクンとティルダ・スウィントンによる幸福なコラボレーション。以下、アピチャッポンの言葉を。 cinemore.jp 「記憶がどのように働き、経験、特に映画を見る経…

ウェス・アンダーソンとレオス・カラックス

Wes Anderson ウェス・アンダーソンのお誕生日!ということで、ウェス・アンダーソンがレオス・カラックス『汚れた血』について語った言葉を以下に。この言葉は、ウェス・アンダーソンへの白紙委任状で『汚れた血』が選ばれたときのもの。誰かが特定の映画に…

『アネット』評②

Annette CINEMOREさんへの『アネット』評、「変奏のアネット」の番外編。今回はレオス・カラックスの言葉を以下に。カラックスのインタビューといえば、『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』の80P以上に渡るインタビューは本当に素晴らしいので必読です…

『アネット』評

Annette CINEMOREさんにレオス・カラックス『アネット』評を寄稿させていただきました!「変奏のアネット」。 cinemore.jp キャロリーヌ・シャンプティエの言葉がとても面白かったので、今回は彼女の言葉をご紹介します。めちゃくちゃ記憶力がよくて頭の回転…

『ベルイマン島にて』評

Bergman Island Un Amour de Jeunesse CINEMOREさんにミア・ハンセン=ラブ新作『ベルイマン島にて』評、「誰にも奪い去ることができない彼女の物語」を寄稿させていただきました! cinemore.jp 『グッバイ・ファーストラブ』の「最終章」としての『ベルイマ…

『デュエル』評

Duelle CINEMOREさんにジャック・リヴェット『デュエル』評「ジャック・リヴェットによる俳優主義!」を寄稿させていただきました! cinemore.jp 『デュエル』と『ノロワ』、『メリー・ゴー・ラウンド』がまさかの公開という、こんな素敵な機会は絶対に逃し…

キネマ旬報 2022年5月上下旬合併号

Jeanne Dielman キネマ旬報にシャンタル・アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン』評「美しい事故」と、ミア・ハンセン=ラブの日本未公開作『MAYA』評「透かし絵としての身体」を寄稿させていただきました! キネマ旬報 2022年5月上下旬合併号 No.1893 …

『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』

『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』 『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』に『ポーラX』論「永遠に君を愛す」を寄稿させていただきました! 昨年秋頃にご依頼をいただき、ようやく祝出版!『ポーラⅩ』について書くなら、このタイトル以外、自分の…

『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』書評

『旅する優雅な空想家』(フィルムアート社) 告知が著しく溜まってますが、ゆっくりとランダムにまずはこちらから。 かみのたねにイアン・ネイサン著『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』の書評を寄稿させていただきました。 www.kaminotane.com 「…

『麻希のいる世界』評

麻希のいる世界 cinemore.jp CINEMOREに塩田明彦『麻希のいる世界』評、「映画の疼き」を寄稿させていただきました。大好きな作品です。この作品の血走り方を語る際、映画作家の固有名詞に頼りたくないなと思っていて、出てきた言葉が「疼き」という言葉でし…

『ダムネーション/天罰』評

Damnation cinemore.jp CINEMOREにタル・ベーラ『ダムネーション/天罰』評、「鎖に繋がれたメランコリー」を寄稿させていただきました。タル・ベーラの入門としても最適な作品です。この作品がタル・ベーラとの出会いだったらよかったのに!と心底思いました…

『ブルー・バイユー』へのコメント

『ブルー・バイユー』 ジャスティン・チョン監督『ブルー・バイユー』にコメントを寄稿させていただきました!タイトルの時点で気になっていた作品。『ブルー・バイユー』は、なによりジャスティン・チョンの瞳の映画だと思っています。びっくりするくらい、…

『フレンチ・ディスパッチ』評

The French Dispatch otocotoさんにウェス・アンダーソンの新作『フレンチ・ディスパッチ』評を寄稿させていただきました。『フレンチ・ディスパッチ』については、「装苑」さんに続き二度目の評になります。 otocoto.jp ちょうどウェス・アンダーソンがレオ…

Tilda Swinton

Caravaggio 『MEMORIA メモリア』が素晴らしくて、ティルダ・スウィントンへの愛が止まらない。あるインタビューで、SNSをやらない理由を聞かれたティルダはこう答えました。 「たとえ庭のどこかが燃えていたとしても、私は薔薇(を育てること)に集中してい…

2021年ベストシネマ

【新作ベスト】 Never Rarely Sometime Always 1.『17歳の瞳に映る世界』(エリザ・ヒットマン) Never Rarely Sometime Always Never Rarely Sometime Always 2.『ショック・ドゥ・フューチャー』(マーク・コリン) Choc du Futur 3.『Petite Maman』(セ…

『夜空に星のあるように』評

Poor Cow Poor Cow CINEMOREさんにケン・ローチの長編デビュー作『夜空に星のあるように』評を寄稿させていただきました。 cinemore.jp 『夜空に星のあるように』は、ケン・ローチが「未熟」「無駄」と思っている部分に、むしろ魅力的なところを感じる作品で…

アニャ・テイラー=ジョイ論

Anya Taylor Joy リアルサウンドさんにアニャ・テイラー=ジョイ論を寄稿させていただきました。ほぼ『ラストナイト・イン・ソーホー』論として書きました。というのも、『ラストナイト・イン・ソーホー』は、どう考えても第一期アニャの総決算となる作品だ…

ミシェル・ウィリアムズ論

Blue Valentine リアルサウンドさんにミシェル・ウィリアムズ論「不完全な美への歩み」を寄稿させていただきました。ミシェル・ウィリアムズのことは現代で最も素晴らしい俳優だと思っているので、彼女について書くのはとても光栄なことでした。 realsound.j…

「装苑」 ウェス・アンダーソン小特集

装苑 2022年1月号 装苑 2022年1月号 「装苑」さんにウェス・アンダーソン新作『フレンチ・ディスパッチ』評を寄稿させていただきました。偶然にもお隣のページに掲載されたアダム・ストックハウゼンのインタビューに出てくる固有名詞と自分の書いた原稿が重…

ティモシー・シャラメ論

Timothee Chalamet リアルサウンドさんにティモシー・シャラメ論「ティモシー・ステップ」を寄稿させていただきました。初の男性俳優!ティモシーについて書きたいなと思ったのは、今年のカンヌ国際映画祭でのアイドルぶりが決定打でした。時代に合った、ま…

レア・セドゥ論

Lea Seydoux realsound.jp リアルサウンドにレア・セドゥ論「セドゥ、レア・セドゥ」を寄稿させていただきました。レア・セドゥとの出会いは2009年のフランス映画祭で上映されたクリストフ・オノレ『美しいひと』に遡ります。とんでもない才能が現れた!と思…

『トムボーイ』評

Tomboy CINEMOREさんにセリーヌ・シアマ『トムボーイ』評、「まだ見ぬ人生への連帯」を寄稿させていただきました(告知忘れ)。奇跡的な距離感で撮られた大好きな作品です。 cinemore.jp セリーヌ・シアマの言葉がとても興味深かったので、以下にピックアッ…

『恐るべき子供たち』評

Les Enfants Terribles(1950) CINEMOREさんにジャン=ピエール・メルヴィル×ジャン・コクトー『恐るべき子供たち』評「鉱石の雪玉」を寄稿させていただきました。 cinemore.jp とても端整な作品なので、書きながら心が整っていく不思議な気持ちになりました…

小松菜奈論

Moonlight Shadow(2021) realsound.jp リアルサウンドさんに小松菜奈論「レンズの向こう側へ 神秘性への自己批評」を寄稿させていただきました。 このシリーズが始まってから、日本人で書くなら小松菜奈さんで書いてみたいなと最初に浮かんできた方なので…

マーゴット・ロビー論

The Suicide Squad リアルサウンドにマーゴット・ロビー論「ハーレイ・クインのマニフェスト あるいはアンダードッグ上等」を寄稿させていただきました。 realsound.jp タイトルを最初に決めて書きました。このタイトル自分では気に入ってます笑。 「アンダ…

エミリー・ブラント論、アウトロ

Emily Blunt realsound.jp エミリー・ブラント論「走りながら考える女」のアウトロ(自分用のメモ的なもの)。主にエミリー・ブラントの発言。 【吃音の経験】 「私の吃音は、6~7歳頃から本格的になり、だんだんと難しくなってきて、11~12歳頃にはかなり定…

女優≠作家論「エミリー・ブラント」

My Summer of Love リアルサウンドさんにエミリー・ブラント論「走りながら考える女」を寄稿させていただきました。 『ジャングル・クルーズ』には、吃音に悩まされていた少女時代のエミリー・ブラントが、他人の声を演じることによって自身を発見していった…

小松菜奈

ムーンライト・シャドウ 本日は『ムーンライト・シャドウ』、試写。短文の感想を。 小松菜奈の所作をどこまでも追いかける作品は、誰かがやるべきだと思っていたので、待望ともいえる。小松菜奈には「この子を撮れば映画になる!」という神秘がある。『ムー…

『ゴーストワールド』論 アウトロ

Ghost World CINEMOREさんへの記事のアウトロ。 cinemore.jp ソーラ・バーチの言葉。 「今にして思えば、とても親しみやすいものでも、将来の成功につながるものでもありませんでした、、、。しかし、(『ゴーストワールド』のイーニドは)私が感じていたこ…