2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『暴走特急 シベリアン・エクスプレス』(ブラッド・アンダーソン/2008)

間もなく新作『リセット』が久々の日本公開となる『マシニスト』の作家ブラッド・アンダーソンによる、日本ではDVDスルーになった前作。ウディ・ハレルソンを贔屓する者としては見逃せないと思いつつ、こんなに遅くなってしまった。独特の色味が早速どん…

『Enfances』(イジルド・ル・ベスコ他/2007)

こちらは映画作家の幼少期をフィクションとして描いたオムニバス映画。イジルド・ル・ベスコはオーソン・ウェルズの幼少期を担当している。クロティルド・エスムやエマニュエル・ベルコ(こちらはル・ベスコ作品に出演)といった女優も出演している。監督の…

『Demi-tarif』(イジルド・ル・ベスコ/2003)

かなり以前に青山真治氏がブログで長編処女作『CHARLY』に賛辞を送っていたことから気になっていた女優イジルド・ル・ベスコの中篇。イジルド・ル・ベスコといえばブノワ・ジャコの『いつか会える』のような少女映画の印象が強い女優。ちょうどミア・ハンセ…

『アンストッパブル』(トニー・スコット/2010)

トニー・スコットがトニー・スコットを模倣するだけならあんまり興味を惹かれないんだけど・・・、と思っていた『アンストッパブル』(なんちゅータイトルだ)は、こちらの安易な予測を良い意味で大きく裏切る映画だった。ごめんなさい。個人的に前作『サブ…

『ソーシャル・ネットワーク』(デヴィッド・フィンチャー/2010)

地元シネコンで早速の再見。例の爆音仕様のクラブのシーン(Tattakaさんが本作で描かれた青春を”終わらないレイヴ・パーティー”と比喩していたのは本当にハッとさせられた)で、マーク・ザッカーバークはショーン・パーカーに高校時代に好きだった女の子のこ…

『ソーシャル・ネットワーク』(デヴィッド・フィンチャー/2010)

米版の予告編でレディオヘッドの「CREEP」がゴスペル・ヴァージョンで流れているのを見たときから本作のことが楽しみで仕方がなかった。とはいえ「CREEP」という曲が特別に好きというわけではなく、少年〜青年期特有の触れられた瞬間に怒りを内に込める方法…

『THE HOLE』(ジョー・ダンテ/2009)

なんとなく正月映画ぽいのがいいな、と新年一発目に選んだのはジョー・ダンテの新作。ジョー・ダンテの新作すら日本に入らなくなってきていることは本当に憂うべき事態なのだろうか。イエス。『グレムリン』は言わずもがな、あの素晴らしい『マチネー』の作…

2010年ベストシネマ

新年明けましてオメデトウゴザイマス。さてさて2010年ベストシネマ。アメリカ映画で盛り上がった2009年に比べ、2010年は予想通りヨーロッパ映画(非アメリカ映画)の復調が目立った。毎年12本の作品を挙げていたのだけど、2010年は本当に…