2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ダーク・シャドウ』(ティム・バートン/2012)

ティム・バートンの新作は、自身のフィルモグラフィーにおける符合と、作品内における符合と、それをブチ壊すティム・バートンの映画屋魂に溢れた遊び心が、痛快に炸裂した傑作だ。エヴァ・グリーンの痛快無比の狂おしさに泣き、ミシェル・ファイファー(年…

『星の旅人たち』(エミリオ・エステベス/2011)

「ここは星と風の道が交わる場所」。エミリオ・エステベスのこの野心作に繰り返し出てくる言葉「The Way=道」は、物語の進行と共にその意味(または意義)を粉々に断片化させていく。『星の旅人たち』が表出させる「道」とは、たとえばなんらかの信念や信仰…