『雨のなかの女』

The Rain People

フランシス・フォード・コッポラの『雨のなかの女』を再見。紛れもなく映画作家の作品であることに驚かされる。バーバラ・ローデンの『WANDA/ワンダ』とも共振している。フェミニズム映画としても重要な作品。家を捨て、彷徨の旅に出るナタリー。彼女の髪の質感をきっちり捉えているところから既に素晴らしい。おそらくゴダールを経由してアメリカ映画に落とし込むことを目的にしたであろう当時の若きコッポラの野心が画面に炸裂した傑作。

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