2022-01-01から1年間の記事一覧

ロミー・シュナイダー映画祭

Romy Schneider CINEMOREにロミー・シュナイダー映画祭上映作品『地獄』と『マックスとリリー』について寄稿させていただきました。 cinemore.jp cinemore.jp Henri-Georges Clouzot's Inferno 『地獄』に関しては輸入DVDが発売された際、ブログ記事にしたこ…

『C.R.A.Z.Y.』パンフレットへの寄稿

ジャン=マルク・ヴァレ『C.R.A.Z.Y.』の劇場用パンフレットに「共に歩むということ」という評を寄稿しております。劇場にお立ち寄りの際は宜しくお願い致します! ザックの物語は家族の物語でもあって、そのことがタイトルの由来にも隠されています。『C.R.…

「Suite For Barbara Loden」

Suite for Barbara Loden CINEMOREさんへの『WANDA/ワンダ』評のリサーチで読んだナタリー・レジェによる「バーバラ・ローデンのための組曲」について少しだけ本文をご紹介。バーバラ・ローデンの言葉もあります。批評とも伝記とも私小説ともつかない、とて…

『WANDA/ワンダ』評

WANDA CINEMOREさんにバーバラ・ローデンの伝説的な作品『WANDA/ワンダ』評、「結末を拒否するヒロイン、終わりのない彼女の物語」を寄稿させていただきました! cinemore.jp アンスティチュ(旧日仏学院)で無字幕で見たのが『WANDA/ワンダ』との出会いでし…

『冬物語』評

Conte d'hiver CINEMOREさんにエリック・ロメール『冬物語』評「偶然への賛歌」を寄稿させていただきました! cinemore.jp 「四季の物語」シリーズで一番思い入れのある作品なので、この作品について書かせていただいたことを嬉しく思っています。とはいえ全…

『ジャンヌ・ディエルマン』とシャンタル・アケルマン

JEANNE DIELMAN 23 QUAI DU COMMERCE 1080 BRUXELLES シャンタル・アケルマン映画祭が盛り上がっているということで、キネマ旬報さんに執筆した『ジャンヌ・ディエルマン』評、告知記事の続きをサクッと。 maplecat-eve.hatenablog.com 『ジャンヌ・ディエル…

『MEMORIA メモリア』評

MEMORIA CINEMOREさんへの『MEMORIA メモリア』評についての番外編。アピチャッポン・ウィーラセタクンとティルダ・スウィントンによる幸福なコラボレーション。以下、アピチャッポンの言葉を。 cinemore.jp 「記憶がどのように働き、経験、特に映画を見る経…

ウェス・アンダーソンとレオス・カラックス

Wes Anderson ウェス・アンダーソンのお誕生日!ということで、ウェス・アンダーソンがレオス・カラックス『汚れた血』について語った言葉を以下に。この言葉は、ウェス・アンダーソンへの白紙委任状で『汚れた血』が選ばれたときのもの。誰かが特定の映画に…

『アネット』評②

Annette CINEMOREさんへの『アネット』評、「変奏のアネット」の番外編。今回はレオス・カラックスの言葉を以下に。カラックスのインタビューといえば、『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』の80P以上に渡るインタビューは本当に素晴らしいので必読です…

『アネット』評

Annette CINEMOREさんにレオス・カラックス『アネット』評を寄稿させていただきました!「変奏のアネット」。 cinemore.jp キャロリーヌ・シャンプティエの言葉がとても面白かったので、今回は彼女の言葉をご紹介します。めちゃくちゃ記憶力がよくて頭の回転…

『ベルイマン島にて』評

Bergman Island Un Amour de Jeunesse CINEMOREさんにミア・ハンセン=ラブ新作『ベルイマン島にて』評、「誰にも奪い去ることができない彼女の物語」を寄稿させていただきました! cinemore.jp 『グッバイ・ファーストラブ』の「最終章」としての『ベルイマ…

『デュエル』評

Duelle CINEMOREさんにジャック・リヴェット『デュエル』評「ジャック・リヴェットによる俳優主義!」を寄稿させていただきました! cinemore.jp 『デュエル』と『ノロワ』、『メリー・ゴー・ラウンド』がまさかの公開という、こんな素敵な機会は絶対に逃し…

キネマ旬報 2022年5月上下旬合併号

Jeanne Dielman キネマ旬報にシャンタル・アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン』評「美しい事故」と、ミア・ハンセン=ラブの日本未公開作『MAYA』評「透かし絵としての身体」を寄稿させていただきました! キネマ旬報 2022年5月上下旬合併号 No.1893 …

『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』

『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』 『レオス・カラックス 映画を彷徨うひと』に『ポーラX』論「永遠に君を愛す」を寄稿させていただきました! 昨年秋頃にご依頼をいただき、ようやく祝出版!『ポーラⅩ』について書くなら、このタイトル以外、自分の…

『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』書評

『旅する優雅な空想家』(フィルムアート社) 告知が著しく溜まってますが、ゆっくりとランダムにまずはこちらから。 かみのたねにイアン・ネイサン著『ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家』の書評を寄稿させていただきました。 www.kaminotane.com 「…

『麻希のいる世界』評

麻希のいる世界 cinemore.jp CINEMOREに塩田明彦『麻希のいる世界』評、「映画の疼き」を寄稿させていただきました。大好きな作品です。この作品の血走り方を語る際、映画作家の固有名詞に頼りたくないなと思っていて、出てきた言葉が「疼き」という言葉でし…

『ダムネーション/天罰』評

Damnation cinemore.jp CINEMOREにタル・ベーラ『ダムネーション/天罰』評、「鎖に繋がれたメランコリー」を寄稿させていただきました。タル・ベーラの入門としても最適な作品です。この作品がタル・ベーラとの出会いだったらよかったのに!と心底思いました…

『ブルー・バイユー』へのコメント

『ブルー・バイユー』 ジャスティン・チョン監督『ブルー・バイユー』にコメントを寄稿させていただきました!タイトルの時点で気になっていた作品。『ブルー・バイユー』は、なによりジャスティン・チョンの瞳の映画だと思っています。びっくりするくらい、…

『フレンチ・ディスパッチ』評

The French Dispatch otocotoさんにウェス・アンダーソンの新作『フレンチ・ディスパッチ』評を寄稿させていただきました。『フレンチ・ディスパッチ』については、「装苑」さんに続き二度目の評になります。 otocoto.jp ちょうどウェス・アンダーソンがレオ…

Tilda Swinton

Caravaggio 『MEMORIA メモリア』が素晴らしくて、ティルダ・スウィントンへの愛が止まらない。あるインタビューで、SNSをやらない理由を聞かれたティルダはこう答えました。 「たとえ庭のどこかが燃えていたとしても、私は薔薇(を育てること)に集中してい…