ウェス・アンダーソンとレオス・カラックス

Wes Anderson

ウェス・アンダーソンのお誕生日!ということで、ウェス・アンダーソンレオス・カラックス汚れた血』について語った言葉を以下に。この言葉は、ウェス・アンダーソンへの白紙委任状で『汚れた血』が選ばれたときのもの。誰かが特定の映画について語るとき、それは思いのほか自分のことを語ることに似てしまう。これはウェス・アンダーソンにも当てはまります。そのことがよく分かる言葉です。特に「私が行きたかった場所そのもの」という言葉に。Happy Birthday、ウェス・アンダーソン!!

Mauvais Sang

 

「私は『汚れた血』を、形式や方法ではなく、その作品が引き起こす観客の反応によって定義される芸術作品として分類したいと思います」

 

「1994年にこの映画を観たときの私の反応は、そういうものだった。レオス・カラックスが創り出した全く予想もしなかった宇宙は、なぜか私が行きたかった場所そのものだったのです」

 

「この映画のまるで手品のように絶え間なく続く創意工夫に満ちた映画的手法に。一握りの音楽のテーマと魔法に。絶望的にロマンチックでユニークで象徴的なキャラクターの悲しい詩に。そして二十代の私の心に鮮明に刻まれた、レオス・カラックスと非常に才能ある彼の協力者、ジャン=イヴ・エスコフィエの作り出すイメージに。私が感動し目を奪われたように、あなたも感動してくれることを願っています」

 

以下の『フレンチ・ディスパッチ』評では、ウェス・アンダーソンレオス・カラックスに関する言葉から書かせていただきました。

otocoto.jp

 

以下の記事はウェス・アンダーソンのことをよく知ることができる名著『旅する優雅な空想家』の書評。

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