『ドキュメントする人』(アニエス・ヴァルダ/1981)

これも面白かった。日本語同時通訳で。幼い頃のマチュー・ドゥミ少年はガス・ヴァン・サントの映画に出てくるような美少年。なんて綺麗な顔立ちをした少年だろうか。さて、ここでも浜辺が出てくる。タイプライターを打つ女性(主人公)の背中の向こう窓の向こうに波の迫る白浜砂丘。愛する夫と別れ一人息子と共にロサンゼルスに渡った主人公。新しい家(息子曰く家具がないので「箱の家」)の家具をゴミ捨て場から拾ってきては洗うその様にヴァルダのテーマが見える。息子が学校から帰る前にふと全裸になってベッドに横たわるシーンが心の空洞をエロスと共に表わしていて(大きな鏡が横にあって主人公はポーズ=型をとる、鏡の肉体との分身となる)素晴らしい。


本日上映された『冬の旅』が入っていないのは不覚にも眠りに落ちてしまったからです。せっかくのフィルム上映なのに!やってしまった。ところで、先日ジェーン・バーキン監督作品『BOXES』の舞台挨拶付き上映チケットを取りに出勤前に(横浜からですぜ、おうおう)頑張って朝一で日仏に行ったのですが既に完売御礼でした。バーキンの人気ってスゴいんだねー。無念です、、。