『彼方からの手紙』(瀬田なつき/2008)


リュックサックひとつ
手紙とチョコレート片手にバスに乗る
ウェルカム・トゥー・ハローハウス!




ほぼ一年ぶりDVDで再見。ひたすら泣く。やはり何度見ても傑作であった。劇場で御覧になった方はご存知のように、この作品の音響設計は爆音仕様です。願わくばこの作品を見て多くの人が驚かんことを!(爆音映画祭でかかるといいね!)まるで作品と関係ないようで個人的に密な関係あるのは「どうしてクラブで踊るのか/ユラメクのか?」ということを思い出させてくれるとこもある。尤も『彼方からの手紙』にクラブのシーンなんてないですよ。でもそういうことじゃなくて。20代〜30代くらいの方は「初めて同世代の作家が出て来た!」という大きな発見もあるのではないだろうか。作品を世代的共感で語ることに意味はないかもしれない。だけど作品自体の圧倒的な素晴らしさもさることながら、そういう刺激も個人的には大きいし、そのことが嬉しかったりするのです。
早くも『あとのまつり』を再見したい気持ちで一杯です。


夜の気流に乗せて/誰か夢を飛ばすから
僕のマシンをそっと/狂わせる/狂わせる
木下美紗都『彼方からの手紙』)

DVD 東京藝術大学大学院映像研究科第二期生修了制作作品集2008 (<DVD>)

DVD 東京藝術大学大学院映像研究科第二期生修了制作作品集2008 ()