『ゴッドファーザーPART3』(フランシス・フォード・コッポラ/1990)

ゴッドファーザー PartIII <デジタル・リマスター版> [DVD]

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「さよなら新宿プラザ」ということで1000席越えの大型劇場の非常に残念な閉館ウィーク第4日目。『トップガン』(トニー・スコット)もラインナップ。見たかったなー。
http://www.tohotheater.jp/theater/061/index.html
なんと劇場最前列のド真ん中に座っているのは新宿名物こと新宿タイガーさん(タイガーマスクのお面を被ったあの伝説のお方)ではないか!ちょっと感動してしまいました。やっぱり新宿タイガーさんはこの閉館ウィーク毎日通ってたりするのだろうか?なんとも、そうであってほしい。


ゴッドファーザーPART3』を見るのは中学のとき以来。一昨年あたり急に見たくなって1、2をDVDで見たのですが、3だけは何故か見直すのが怖くてそのまま放置してあった。しかしそんな不安を吹き飛ばす大変に素晴らしい傑作であった。最後の『晩春』ショット(ですよね?林檎落とすし)まで、やっぱコッポラって映画作家としてのランクが違うよね、と夢中にさせてもらった。ダブル人質の緊迫した駆け引きで父親トニー譲りの血気盛んなビンセント(アンディ・ガルシア)が銃をブッ放すその速度が素晴らしい。ヘリでの大襲撃(大量虐殺)の前、その震動でテーブルがガタゴトと揺れる描写にドキドキする。そして最後のマイケル・コルレオーネ暗殺を狙ったオペラ劇場を軸とした非常に理に適った見事な並行モンタージュ。こういうのはひょっとするとアメリカ映画から消えつつあるものなのかもしれない。というのも、今年の夏に大ヒットしたある作品で、これは上手い下手以前に何も考えてないんじゃなかろうか?と疑うばかりというか、ナシだろう?という並行モンタージュを見たので。


ゴッドファーザーPART3』に感動してる自分に驚くというのはまるで予想してなかった。嬉しいです。ポップコーン片手に『タイタニック』も行きますか。ところで娘役のソフィア・コッポラが当初の予定通りウィノナ・ライダーだったらどうなってたのだろう。