『黒いピーター』(ミロス・フォアマン/1963)

PFFミロス・フォアマン特集で2本。上映前にPFF主催者さんの挨拶。「日本語字幕付きフィルム上映はおそらく2度とない」とのこと。また『パパずれてるゥ』はフォアマン自ら上映会を開くほどお気に入りの作品なんだとか。たしかに一部で伝説化してる作品ですよね。あとダグラス・サークの『アパッチの怒り』はプリント状態が良くないのでその旨御了承くださいとの連絡。


『黒いピーター』はひと言、キュートな作品でした。ミロス・フォアマンチェコ時代に持っていた無邪気さとはこのことか!?と。出てくる男の子たちが揃いも揃ってお馬鹿というかまったく空気読めない感じで随分と笑わせてもらった。『ブロンドの恋』でモテ男を演じた青年がとてもよい感じの馬鹿なのだ。特にパーティーシーンのやりとりが可笑しい。彼女(候補)役のボーイッシュな髪型の女の子は全然可愛くないのだけど見ている内に魅力的に感じてくるから不思議だ。ボートの上で横たわる肢体もなかなかに艶かしい。あと、この映画は人を喰ったような終わり方をする。以下の動画でこの映画の魅力が伝わるかもしれませぬ。音楽満載。ゴーゴーガール。