Make Some Noise!


引き延ばされた非常事態が続く毎日でも音楽を聴くのがやたらに楽しい。楽しくて仕方ない!というわけで、最近見た映画についてあれこれ書きたい気持ちもあるけど、ここ最近は音楽を聴くのが久々にどうしようもなく楽しい状態が続いてるのでダラダラと音楽記事を書くことにします。






Demolished Thoughts [輸入盤CD] (OLE9532)

Demolished Thoughts [輸入盤CD] (OLE9532)

話題のサーストン・ムーア×ベックのアルバム。ヴァイオリン+ハープはあくまで主役の引き立て役で、何より変則チューニングによるアコギの多様な響きが素晴らしい。弦の音が波のように広がってく感じ。この傑作「レコーディング芸術」の楽曲群を聴いて一番狂喜&嫉妬するのは故カート・コバーンじゃないだろかと思った。特に3曲目の「Circuration」に。ニルヴァーナのアンプラグドライブのあの質感を思い出した。サーストンはこのアルバムの直前にアナログ限定でアコギの演奏のみの作品を出しているのだけど聴き比べると面白いです。このLPで行った変則チューニングによる唯物的な響きの実験が、ベックとコラボしたことでレコーディング芸術として結実している。
Rough Trade Shops - Synth Wave 2010

Rough Trade Shops - Synth Wave 2010

チルウェイヴ、コールドウェイヴの流れをおさえたラフトレ・コンピ。このコンピに収録されてる流れからCrystal Castles(一番上の画像)を聴いています。
Crystal Castles

Crystal Castles


で、このラフトレ・コンピに収録されたDesire「Don't Call Me」のジャケットが素敵すぎた。同じ流れでAustraを聴いてる。特に3曲目の「The Future」の素晴らしきシンセ・ダンスミュージックぶりにドキドキしている。チルウェイヴの脱臼的展開としてMetronomyの新譜が素晴らしいと思う。あと同じ流れでOneohtrix Point NeverのメンバーによるGAMESの12inchを繰り返し聴いてる。アルバムが楽しみ!右図はDesire「Don't Call Me」ジャケ。
Feel It Break

Feel It Break

English Riviera

English Riviera

Everything Is Working

Everything Is Working

Burial+Four Tet+Thom Yorkeの12inchに収録された2曲は、ぶっちゃけレディオヘッドの新譜のどの曲よりも愛聴しています。フォーテットの味付けがまた素晴らしい。レディオヘッドの新譜の影響なのか、ここのところブリアルの『Burial』『untrue』をよく聴いてます。深海のような1stも大好き。ブリアルは本当にリズムを鍵盤のように扱うね。もちろんジェームズ・ブレイクも愛聴してる。
Hot Sauce Committee Pt. 2

Hot Sauce Committee Pt. 2

そしてビースティーズ新譜。作品としての評価よりその変わらぬ姿勢への評価が目立っているみたいだけど、私はこのアルバムメチャクチャ素晴らしいと思います。ウィー・ラブ・ビースティーズ!で片付けたくないだけの反抗の熱量を感じる。トラックのリズムにライミングにコクを感じる。アシッドなボーカル・エフェクトに。再び楽器を持ったことに。聴けば聴くほどライフの知性(ユーモア)としての反逆を感じるアルバムです。
Last Splash

Last Splash

Mountain Battles (Dig)

Mountain Battles (Dig)

と話題の新譜をチェックしつつも何故かブリーダーズばっか聴いてます。『ローラーガールズ・ダイアリー』の影響もあるけど。たとえば『ナチュラル・ボーン・キラーズ』という映画は必ずしも好きな映画というわけじゃないけれど、あの90年代前半のアメリカの荒涼とした空気が好きなのです。実はグランジとか久々に聴きなおしたい気分。ヴィヴィアン・ガールズのライブは行こうかねー。
追記*あー!そうだ。The Alps『Easy Action』のことを書くためにこのエントリー書こうと思ったんだった。またその内〜。