『それぞれのシネマ』(07’)

シネフィルイマジカで。昨年のカンヌ国際映画祭60回記念として作られたオムニバス。「映画館」をテーマに3分間の縛り。昨年の東京フィルメックスで上映されたバージョンとは内容が一部異なりコーエン兄弟のが権利上の関係(らしい)で抜け、替わりにデヴィッド・リンチ編を収録。


ホウ・シャオシェンの作品が頭一つトビ抜けて素晴らしい。他、気になったのは可笑しみに溢れたオリヴェイラポランスキーツァイ・ミンリャンの3者。ダルデンヌ兄弟エリア・スレイマンキアロスタミウォン・カーウェイも印象に残るといえば残るのだけど、5年くらい経ったら結局ホウ・シャオシェンの作品しか覚えていなそうな気もする。


「映画館を舞台にした巨匠たちによるヴァリエーション豊かな〜」と宣伝されているみたいだけど、結構パターンは決まっていて、映画を見ながら涙する女性(つまりゴダール女と男のいる舗道』のアンナ・カリーナを意識した)と、映画館での性行為が何故か、というか当然と言うべきか、すごく多い。正直途中で飽きてしまって一度休憩を挿んで見てしまったくらいで。下の動画は新たに加わったデヴィッド・リンチ『Absurda』。

追記*リンチのやつカッコいいかも。