2009年、10枚の音盤+1+1EP


単純によく聴いた順に並べます。南米→中米→北米へと向かうペペの新譜はゴダールの手法でリンチの世界=記憶を編集したかのような。このサウンドを聴いていると何故か失われた無声映画の女優へと思いを馳せてしまう。女優の霊を召喚する儀式のような。ハリウッドバビロンのようにスキャンダラスであり腐りかけの甘美ささえ零れ落ちる。夜中の移動中に聴いて何処かに持っていかれそうになったことがある。ヤバイ、ヤバイと実際に足を踏み止めた。プレフューズは4枚連続発売で話題になったにも関わらず、あんまり芳しい評価の言葉を与えられてないような。プログレッシヴ・エレクトロニカとでも言いたくなる素晴らしい出来だと思ってるのだけど。まぁプレフューズで一番好きなのは『Surrounded By Silence』なのだけどね。ファウストの聴くことの楽しさより厳しさを感じる新譜はチャキチャキのジャーマンプログレファンには怒られるのかもしれないけど(全く詳しくないです。アモン・デュール止まり)、ある種の意図的な”とどまり”を感じた。ラストの曲は街の雑音と合わさるとより相乗効果あり。画像はグラス・キャンディー。EP盤をよく聴いた。スットボケた女の子ボーカルが楽しいダンスミュージック。リミックス・ヴァージョンがよいのです。

ニューヨーク・ヘルソニック・バレエ

ニューヨーク・ヘルソニック・バレエ

Ambivalence Avenue (WARPCD177)

Ambivalence Avenue (WARPCD177)

Everything Goes Wrong

Everything Goes Wrong

KAMAAL THE ABSTRACT

KAMAAL THE ABSTRACT

オール・ディーズ・チョイシズ

オール・ディーズ・チョイシズ

Everything She Touched Turned Ampexian (Dig)

Everything She Touched Turned Ampexian (Dig)

Yeah Ghost

Yeah Ghost

Tame Impala

Tame Impala

C'est Com...Com...Complique

C'est Com...Com...Complique

ハイファイ新書

ハイファイ新書

本当はここにラディアンの新譜を載せたかったのだけど年内に届かず(横浜には売ってないみたい!えーー!)。ラディアンの前作(超傑作)が出たときは、ちょうど菊地成孔大友良英大谷能生の講義を受けていて、3人の雑談の中で「ラディアンも変わったよねー」って昔共に海外を回った思い出話になったんだった。早く聴きたいな。
Chimeric

Chimeric

Juxtaposition

Juxtaposition

Surrounded By Silence [帯解説・ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC113)

Surrounded By Silence [帯解説・ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC113)