『愛と欲望の毛皮』(ダリオ・アルジェント/2006)
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2008/02/13
- メディア: DVD
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それはともかく。『愛と欲望の毛皮』はスゴイです。TV作品なのだけどこんなの放送できるわけがない。アライグマを踏み殺すシーンから既にヤバさで溢れているのに、ラストでは更にトンデモナイことが!「女性と毛皮」という組み合わせは、谷崎潤一郎『青い花』のテーゼのごとく、女性にとって衣服の選択は自らの皮膚の選択と等しい、というほとんど文学的ともいえる「肌」の官能性に満ちている。皮膚を縫うシーンがあるからかもしれないけど、この作品何処か谷崎っぽい。あとストリッパーの黒人の女優さんの動きが尋常じゃなくエロいのですが、彼女のしなやかな運動も作品の大きな魅力になっている。彼女に毛皮のコートを着せたい”豚男”の性的妄想が爆発する。さて、女性と毛皮、皮膚の匂い立つ官能、というキーワードで大体どんなことが起こるか想像はできますが、それが本当に起こるし、こちらの想像を絶した血の描写で迫るんだから、これには驚愕!真夏の夜のホラー。『グッバイ・ベイビー』と『愛と欲望の毛皮』、未見の方は是非見たほうがよいですよ。