Gaslamp Killer

KAMAAL THE ABSTRACT

KAMAAL THE ABSTRACT

Q-TipのKamaal The Abstract名義のアルバムがついに発売される。8年前にリリースを予定、業界内でプロモ盤が配られるや、一部で真にネクストなHIPHOPと絶賛されながらも、レコード会社の無理解によってお蔵入りしてしまった作品。このリリース・ニュースを知ってからというものの12inchのブート盤で集めた曲群を毎日繰り返し聴いているのだけど、やはりこの脱HIPHOPへの偉大なるジャンプを計った作品群は、昨年の傑作『The Renaissance』よりもATCQ全盛期のエッジとスピリット=敬虔さをより正しく継承していると改めて思った。本作が8年越しの爆弾となるでしょうか。スピリチュアルにして微熱のダンスチューン「Even If It Is So」、マシュー・ハーバートの「Audience」とも共振していたはずの「Barley In Love」とか素晴らしい!
Ambivalence Avenue (WARPCD177)

Ambivalence Avenue (WARPCD177)

Q-tipの楽曲と繋がってしまったのはBibioWarp移籍第一弾の新作。インクレディブル・ストリングス・バンドをエレクトロニカ以降の感性で紡いだような前作の牧歌的な作風もかなり好きだった。勿論新作にも受け継がれているのですが、Warpらしいエッジの尖ったエレクトロ・ブレイクの傍らで、何よりよりソウルフルな楽曲が耳を惹く。エレクトロ・ブレイクとの甘美な融合が素晴らしい。ここ一週間の愛聴盤。
All Killer

All Killer


まだまだお題のサイケデリック指数に届かず。で、お次が本日の大・大・本命アーティストGaslamp Killer。彼の登場にはフライング・ロータスの1stは元より、デイダラスの登場を超えた衝撃を受けています。いかにも悪そうなルックスはデトロイトの偉大なる魂ムーディーマンを一瞬だけ想起させますが、ライブなどの映像を見る限り、もっと無邪気な悪戯心に溢れたエレクトロ・ブレイク&コラージュ、かなりダビーでスモーキングなサイケデリック野郎です。過激にへヴィー・ローテーション中。新作、超楽しみ。
Tame Impala

Tame Impala

こちらはmikkさんの日記で知って一発で好きになったバンド。最高です。リズムが好き。この曲のBPM落ちるところなんて堪らない。おおお、これぞ真夏のサイケデリア。彼らの「Remember Me」という曲も極上のキラーチューンです。以下mikkさんの記事↓
http://d.hatena.ne.jp/mikk/20090616/p1

Horehound

Horehound

こちらは人気者なので説明不要でしょうか。ホワイト・ストライプス&キルズということで。どの曲がどうというより、いつまで続いても、逆にどこで終わってもよいと思えるという意味で、この音楽はブルース本来の意匠を伝えているのかもしれない。メロディの立ったキラーチューン的な曲よりも、ドロっとしたダラダラした感じの曲が好きですね。爆音で聴くとかな〜り効きます。ある意味サイケデリック


あとフランス産エレクトロの新鋭CHAPELIER FOUとか面白かったです。ヴァイオリンを抱えて昨今のエレクトロニカ+クラシックというよりもヤン・ティエルセンがエレクトロ・ブレイクやってるような風情、ということでシネマティックな雰囲気もあったりする。


以上、WOWOWで放送された木村カエラのライブ「GO!5!KAELAND」を見ながら。衣装が素敵すぎる。木村カエラのエンターテイナーとしての振舞いが実に素晴らしい。アンコールのハニービーのコスプレとか。とにかく楽しいライブだね。この幸せな気分はDANCE FOR ME!DANCE FOR YOU!カエラさんのダンスが大好きだよ。