『泣きしずむ女』(ジャック・ドワイヨン/1978)

『小さな赤いビー玉』(1975)での大掛かりな撮影に疲れたドワイヨンが再び小規模の映画に向かった仕切り直しの作品。ドワイヨン自身が夫役を演じていることも含めて、とてもパーソナルな雰囲気を感じます。『放蕩娘』のジェーン・バーキンもそうなのだけど、ドワイヨンの撮るアップって極上に素晴らしい。夫と妻そして愛人の、顔と顔の距離や肌と肌の距離が異様に近くて。手早いフェードイン/アウトもカッコよい。無字幕にも関わらずトップギア入る。