上半期など

・今年の上半期は『イースタン・プロミス』『コロッサル・ユース』『ダージリン急行』『スウィニー・トッド』って感じでした。期待してた作品にハズレもあったけど、こう列挙してみると結構充実してたんじゃないか、と思います。その着地点に「うーーん」って思ったものの『ノー・カントリー』だって基本レベルの高い映画でしょう。邦画は東京藝大卒業制作の『彼方からの手紙』(瀬田なつき)がダントツ。この傑作が再上映&ソフト化されて多くの人が見れるようになることを望みます。嗚呼こうゆう人が出てきたんだなって「新しい風」を感じました。新しい人。見れば分かる。個人的には、くるりの『ワールズエンド・スーパーノヴァ』を初めて聴いたときの感覚。って個人の感覚すぎて伝わらないと思うけど。懐かしいミライですよ。また見たい。『接吻』はスゴイ映画だな思ったけど、その後見た『unloved』に更なる衝撃を受けてしまって一時的に掻き消されてしまった。もう一度見ます。


・『インディ〜』はスピルバーグとルーカスによる『映画史』(ゴダール)なのかも知れないとふと思った。古典の引用、というよりパロディの数々や、その中(映画史の中)に自作を位置づける(『アメリカングラフィティ』『未知との遭遇』)とか、20世紀の歴史を織り交ぜてるとこ・・・など。ハリソン・フォードが考古学者ってとこがポイントで。いや、無理があるか。


ユリイカ最新号でも『映画崩壊前夜』でも蓮實重彦氏が言及されているフランスの女優ヴァレリア・ブルーニ=テデスキの監督作『女優』(2006、日本未公開)が来月シネフィルイマジカで放送されるらしい。楽しみ。彼女の前作『らくだと針の穴』見てないんです。傑作らしいのですが。
http://cinefilimagica.com/movie/m9/009363.html


・いよいよ今日はユーロ決勝です!