『メリー・ゴー・ラウンド』(ジャック・リヴェット/81’)


こちらは仏語字幕で。バリトンサックスとコントラバスのデュオが奏でる無調のジャズ演奏シーンから、車で移動するジョー・ダレッサンドロセルジュ・ゲンズブールの『ジュテーム・モワ・ノン・プリュ』(75’)の長髪男子。『ジュテーム・・・』よりこの映画の方が全然男前!)を逆光で捉えたショットへ至る冒頭が激カッコよい。この映画の乗り物撮影はどれもカッコ良くて、この他バイクを正面から、とか車の助手席から無人の風景とか印象的。また無調のジャズと共に劇中何度もインサートされる林の中の風景。そこではジョー・ダレッサンドロが何者かに追われているのだけど(それは狩りを想起させる)、びっくりするような勢いで猟犬たちに追われるショットがあって、館内に笑いが起こる。


でも、この映画あんまノレなかったのだ。リヴェットにしてはカット割るし。リヴェットの「法則」が「無調」の域に達しているという、逆の意味からの評価なら分からないでもないけど。、、うーむ。