ジュリー・デルピー

     


明日からジュリー・デルピーイーサン・ホークビフォア・ミッドナイト』(リチャード・リンクレイター)の公開がスタート!ということで1995年の『SWITCH』の表紙を飾ったジュリー・デルピー。この号には36ページにも渡るジュリー・デルピー特集が組まれているらしい。古本屋で見かけたら買わねば。80年代〜90年代のジュリー・デルピーに思い入れのある方には最近のジュリー・デルピーの加齢にショックを受ける方もいると聞きますが、個人的にはジュリー・デルピーはとても素敵な年の重ね方をしていると思ってます。年齢を重ねたからこそ出来ることを敢えてしている彼女はとても素敵だと思う。『恋人までの距離(ディスタンス)』ではジョルジュ・バタイユ『マダム・エドワルダ』を読んでいたジュリー・デルピー。若いときから毒舌(カラックスへの文句とか残ってます・笑)で反逆精神に溢れていた。彼女がどういう人なのかは監督作品に如実に表されているね。久しぶりに彼女のアルバムを引っ張り出してきたところです。


     


リチャード・リンクレイターは2月に開催されるベルリン国際映画祭で新作『Boyhood』が上映される予定。また幼馴染みの実験映画作家ジェームズ・ベニングとの友情に迫ったドキュメンタリーも去年海外の映画祭で上映されました。


ビフォア・ミッドナイト』公式サイト。
http://beforemidnight-jp.com/


     


ビフォア・ミッドナイト』も楽しみですが、いよいよ明日からジェフ・ニコルズの傑作『MUD -マッド-』が公開されます!この作品のことは本当に大好きです。2013年のベスト5に入れました。『ショットガン・ストーリーズ』や『テイク・シェルター』のフィックスショットに感じるストロング・スタイルで撮られた「アメリカの風景」が圧倒的な強度で開花してしまった。天井知らずに絶好調なマシュー・マコノヒーへの当て書き、というところも素晴らしい。ジェフ・ニコルズによる「サム・ペキンパーマーク・トウェインを撮ったら」という夢想。必見です!


『MUD -マッド-』公式サイト。
http://mudmovie.net/


     


明日から始まるハル・ハートリー特集。ノア・バームバック『フランシス・ハー』の日本公開を前にこの特集が組まれるのはベストなタイミング。というのは『フランシス・ハー』はフランス映画へのオマージュ以前に、ニューヨーク映画の系列に連なる作品だから。ヴォーグ最新号の表紙を飾ったレナ・ダナムのドラマ『ガールズ』(日本での放送は決まってないのか?これだけ旋風を巻き起こしているのだから、さすがに決まってると思うのだけど)とも共振しています。新作『はなしかわって』はハル・ハートリーらしいとてもチャーミングな小品です。ウォン・カーウァイに影響を受けたいくつかの作品(未公開)で回り道をしながら再び画面の強度を得た趣き。ソニックユース!ユペール様!


ハル・ハートリー特集」公式サイト。
http://www.jvd.ne.jp/cine/halhartley/top.html


今日からスタートしたジャン・グレミヨン特集。個人的にはジャック・リヴェット特集以来の事件です。『父帰らず』(これは大変な傑作です)が上映できなかったのは残念だけど、これほどの作品群をプログラミングできたのは凄いの一言。


ジャン・グレミヨン特集、第17回 カイエ・デュ・シネマ週間。
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1401170216/


盛り沢山の1月ですね。


Julie Delpy (Dig)

Julie Delpy (Dig)