『エレジー』(アレクサンドル・ソクーロフ/1986)

ソクーロフも音響が面白い人だね。亡命したオペラ歌手シャリャーピンはじめ、出てくるすべての顔が素晴らしいのだけど、とりわけ元ミスロシアの女性の顔の影と、囲んだテーブルの前で秒針が動いてる間は誰一人微動だにせず、音楽が流れ始めると動き出す、というラストに鳥肌が立った。