ポーティスヘッド『Third』

サード

サード

極私的本年度ベストアルバムに出会う(少なくとも菊地成孔氏の第2期ペペ新譜が出るまではこれで決まり)。10年振りのアルバム。おかえり!そしてオメデトウ!帰ってきてくれて本当にアリガトウ!と心から叫びたい。グッドタイムミュージック。最高の仕上がりなのだ。「remix」誌最新号(表紙!)のインタビューで「サンプリングを一切使ってない」とか発言してたから若干危機を感じていたものの(曇天の音模様の中にあってもサンプリングには快楽性すら感じていたので。彼らの場合)、ギター他諸々の残響がまるで鮮烈な色彩を備えた絵具のごとく強烈に映像喚起力を与えてくれる(相変わらずモノトーンなのだけど。あくまでモノクロームの中の色彩)。捨て曲は一切ないのだけど「Magic Door」の奇形リズムの中、壊れたサックスが覆うとこが好きだな。べス・ギボンズは相変わらずカッコいい佇まいの女性だね。ライブ来るのかな?行きますともッ。
追記*「remix」表紙はマーク・スチュワートでした。

こちら「We Carry On」のテレビライヴ。ATP(オール・トゥモローズ・パーティ)版のが演奏はカッコいいかも。画質優先で。

こちらDVD化されてるNYCでのライヴ。べス・ギボンズ美しい。「Glory Box」も最高。