『たんぽぽ』(深雪)『granite(グラニテ)』(大野敦子)『みかこのブルース』(青山あゆみ)『功夫哀歌/カンフーエレジー』(吉田良子)

桃まつりに行く。昨年の東京芸大以来の自主映画観賞。『みかこのブルース』で完全ノックアウト。『功夫哀歌』で爆笑でした。『みかこのブルース』は超素晴らしいィィ。ファーストカットでみかこ役の少女の顔を覗き見た途端、映画を見るトップギアが入り、思わず「ブラボー」と叫びたくなるラストまで映画の呼吸としかいいようのないものが渦巻いていて、大きく息を吸い込むように画面に魅せられた。高架の下を駆け抜ける少女と列車の音、最高によくて。そして『功夫哀歌』。ツボに嵌りすぎて笑いを堪えるのに必死だった。個人的には『ともしび』より断然こっち。タイトルバックからして爆笑もの。白い軍団がスローモーションで出てくるとことか、川沿いの練習風景とか。笑劇ですわ。


「即戦力」だとか夢のない言葉は使いたくない。プロ/アマなんて関係なく、この2本が映画として存在してくれることが、ただただ嬉しい。


ちなみにゲストの塩田明彦氏によるとカンフーの指を立てるキメポーズ、男性は3フィンガー、女性は2フィンガーとのこと。男性が2フィンガーをするとオカマとのこと。面白い。