2008-11-23から1日間の記事一覧

『PASSION』(濱口竜介/2008)

東京藝術大学大学院修了作品。上映前に黒沢清ー濱口竜介の対談を聴く(無料)。なんでも黒沢監督は『PASSION』に影響を受けて『トウキョウソナタ』の編集を変えたのだとか(しかし本当かどうかは不明)。この歳で映像か脚本、どちらかに偏らない、両方大事に…

『ウェルカム・トゥ・サンパウロ』(アモス・ギタイ、ツァイ・ミンリャン、ミカ・カウリスマキ、吉田喜重、レオン・カーコフ/2007)

カエターノ・ヴェローゾがナビするサンパウロをテーマにしたオムニバス作品。日系人女性と岡田茉莉子をシンプルに対面させた吉田喜重作品のみ心に残る。メランコリーにもサウダージにも南米文学的な迷宮にも寄り掛からない潔さ。あとの作家は正直眠い。我慢…

『可視から不可視へ』(マノエル・デ・オリヴェイラ/2008)

100歳を迎え益々若々しくなる作家オリヴェイラ。7分のビデオ作品。この肩の力が抜けた息抜きのような短編を必要以上に褒めるのも若干躊躇してしまいますが、しかしとても面白いのです。男二人が目の前にいるにも関わらず携帯で話し合っているという間抜…

『河の上の愛情』(ジャ・ジャンクー/2008)

東京フィルメックスにて。ジャ・ジャンクー最新短編。17分。ジャ・ジャンクーという人は本当に才能溢れる作家だな、大好きだなぁ、と改めて確認する。円卓を大人数で囲む祝賀の席、その開け放たれた扉の奥で、華やかな衣服に包まれた女性たちが舞いを始め…