『河の上の愛情』(ジャ・ジャンクー/2008)


東京フィルメックスにて。ジャ・ジャンクー最新短編。17分。ジャ・ジャンクーという人は本当に才能溢れる作家だな、大好きだなぁ、と改めて確認する。円卓を大人数で囲む祝賀の席、その開け放たれた扉の奥で、華やかな衣服に包まれた女性たちが舞いを始める、この一連の呼吸の妙。河をゆっくりと進む木造の舟、これは舟というよりも駕篭、その傾き加減がなんとも奇跡的。そしてこれを捉えるカメラの絶妙なこと、この上なし。小品ですが素晴らしいね。会場から拍手も。