「母親の鼻歌まじりの子守唄は、その時のその子にだけ届いているのではない。」
震災以後、音楽は聞けるのに映画は全然見れなかった。イーストウッドの『ヒアアフター』DVD売り上げによる義援金の話を聞いても、正直映画にできることってこういうことなのかな?と疑念ばかりに囚われていた(それとは別に、「運命論」を語りたがる知識人にはとてもじゃないけど賛同できないわけだけど)。この日常的に続いていく緊張感の中で、どうやらいつの間にか記憶喪失になっていたようです。いかんいかん。考えていることがナンセンスすぎた。映画には映画しかできるわけないじゃん。その解決し得ないからこそ尊い問いがここにあった。3月16日付けの菊地成孔さんの日記。「母親の鼻歌まじりの子守唄は、その時のその子にだけ届いているのではない。」この言葉をこれからずっと忘れないようにしようと思う。落涙したあと、パッーーとすべてが開けてゆきました。
http://www.kikuchinaruyoshi.com/dernieres.php?n=110316230041&SSID=6f0ac728bf2675b06b91ae4b53bff418
こんなときはJAZZが効きます。最近ずっと聞いてるのはチャールズ・ミンガス『メキシコの思い出』とデューク・エリントン『ジャズ・ヴァイオリン・セッション』。そんなわけで早速新宿武蔵野館に『トゥルー・グリット』と『ファンタスティック・Mr.FOX』を見に行ったのでした。久々に立ち見で見たよ。途中で地震が起きたけど、こんな状況下でも人は新たな体験との出会いを求めている、ということが体で分かった。本当に嬉しかった。ここにも偏在性はあるはずです。迷いが消えました。
追記*「そういうのは藤原紀香さんとかアンジェリーナジョリーさんとか、おっぱいのでっかい方にお任せします。」あとで書き足されたこの言葉いいよね。
追記2*あと先日は妹の高校卒業式でした。おめでとう!
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