『モッズ』(セルジュ・ボゾン/2002)


こちらも日仏学院で一度上映された作品。60分の中篇です。この作品についてはいたずらダラダラ語るよりもYoutube動画を見てもらったほうが早い。フランスからDVDを取り寄せようと決心させたのもこの脱臼的且つ刺激的なダンスを目撃したからだった。「珍しいキノコ舞踊団」(久々に舞台行きたいぞ)かいッなダンス。『モッズ』の60年代UKロックバンド風ジャケット写真みたいなキメキメな人の並びが『フランス』ではより洗練された形で昇華されてるのも興味深い。フォトセッション的な並びの定位置についたまま、ほぼ微動だにせず宙に言葉を発する若者たち。同じ本をページもめくらず読み続ける女性。限られた舞台で反復が効果的に行なわれていく。ベットから永遠に起きないと思われる青年が女性とダンスを繰り広げるラストが眩い。眠りから覚ます役割を演じる2人組みの内1人はセルジュ・ボゾン自身。面白い!


追記*『モッズ』は『フランス』のDVD特典に収録されています(但しこちらは英語字幕なし。単品には英語字幕が付いてます)。知らないで2枚とも買ってしまったよ。

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