『フレディ・ビアシュへの手紙』(ジャン=リュック・ゴダール/1981)

ビデオ作品。レコードプレイヤーの前で何やら慎重な様子で針を落とすゴダール。街の風景を舐めるように自在にそしてウネリをあげるように動くカメラが素晴らしい。これもまたこれだけの素材でこんなにカッコよい映画が成立するのかぁと溜息が出るばかり。「山と水が撮れ、緑が撮れれば人間も撮れる」(エルンスト・ルビッチ)「もし誰かが青を緑と呼ぶなら、それは正しい」(ヴィトゲンシュタイン)という引用。