『Home Movie』(フレデリック・パルド/1968)

こちらはDVD特典に付いていた『処女の寝台』のメイキング及びタイトル通りの日記風作品。メイキングというより後に「ザンジバール」というシネマ制作コミュニティを結成する彼らの旅日記といった趣き。サイレント、カラー39分。随分発色がキレイだなと思いながら最初は流しながら見ていたのですが、これがメチャクチャ面白かった。ちょっとジョナス・メカスの『リトアニアへの旅の追憶』を想起させるような親密さと儚い記憶の断片がフィルムにしか出来ないやり方で収められている作品。フィルムの感光とか映写機によるコマズレとか手触りが堪らない。ファッションも男性はスウィンギンロンドン風、女性はボヘミアン/フラワー風で、ガレルはモチロンのこと被写体が皆カッコいい。なんか当時のロックスターみたい。


広大な平野での2階建てバスの大炎上(というかみんなで無邪気に破壊する)シーンがとんでもなかった。

インテグラル

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