『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(ジョージ・A・ロメロ/2007)


渋谷にて。面白いッ。冒頭のニュース映像が伝える死人蘇りの現場。広角から急速にズームしたり引いたりする長めの1カットでの”主観ショット”からして素晴らしい出来映えじゃないですか(画像はその時の見事なハイキック)。ゾンビ騒動で一切のメディアが機能しなくなり、自らがメディアになろうと記録映像をYoutubeにアップするジェイソン青年。撮影したてホヤホヤの素材を即座にパソコンで編集する場面があるのだけど、そこでのPC上のアクション繋ぎがまた何故かどうしたことかというべきなのか、本編からしたら細部に過ぎますが妙に素晴らしい。男性が誰かに銃で頭をなぎ倒されるところをアップから全景にするだけのアクションなのだけど、思わず「ジェイソン君、お見事!」と叫びたくなるような絶妙なる編集捌き。ロメロ氏は怖いとか怖くないとか全然関係ないところでゾンビ映画を撮ってるんだねー。