『第七天国』(フランク・ボーゼージ/1927)


VHSでフランク・ボーゼージ。サイレント作品です。昨日の「あんなに低いところに星」と繋がっってしまった。だって「オレは下水道で働いてるけど住まいは星に近いのさ」なんてとことん泣ける台詞じゃないですか。ずーーーッと2人で階段を登っていって(セットのバラシで一息にカメラがずーーッと上昇していく)最上階に辿りつくと、世にも素晴らしい造形の部屋が待っている。この「天国」と隣人(道路掃除の男)宅とを繋ぐ危険な橋(板切れ)が素晴らしい。虐げられていたディアーヌはここを渡ることで自尊心を取り戻す。また「愛してる」なんて言えないシャイで愛すべき男チコが人差し指を挙げながらお茶目に放つ台詞「ぼくは出来るヤツだからね!」を、ディアンナが真似するところで涙が溢れる。恋人たちはここを「へヴン」と呼ぶのだねーー。「チコ、ディアンヌ、、、へヴン」。傑作ッ。ちなみにこの画像のシーン最高です。