野蛮人の会
日比谷野音にて菊地成孔ペペ・トルメント・アスカラール+東京スカパラダイスオーケストラのライヴ。最初に菊地さんの指揮で弦楽団が音を出したその時点でもってかれた。亡霊の召喚術みたいですよね、ペペって。効きすぎた。凄すぎた。その場で失神してしまうんじゃないかと思ったよ。喪失と獲得の因果な関係。ペペを聴くということは胸をエグられるかどうかの強烈な痛みを伴う詰まるところ心臓抜きの問題ですよ。新曲も素敵ですね。ここでしなきゃ何時するのよって自然とスタンディングオーベイション。そんなわけでペペのアルバムはやっぱ生涯の一枚だなぁ。胸の深いところで効きすぎる。
- アーティスト: 菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール,細野晴臣
- 出版社/メーカー: ewe records
- 発売日: 2006/10/10
- メディア: CD
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追記*スカパラで昔よく聴いていた曲はデューク・エリントンのカヴァー「In a sentimental mood」です。コルトレーン&エリントンのヴァージョンもこよなく愛しています。コルトレーンが御大にちょっと気を使ってるような緊張と誠実さが滲み出ていてエレガント。
- アーティスト: デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン,アーロン・ベル,ジミー・ギャリソン,エルヴィン・ジョーンズ,サム・ウッドヤード
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2005/09/28
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ペペの音楽が想起させる歴史上の音源ってアストル・ピアソラとガトー・バルビエリってところなんだろうけど(しかし自分はそれなりに音楽を聴いてきたと思うのだけどペペみたいな音楽って未だ見つからない)、今日ペペの複雑なリズムを聴いていて何故だか思い出したのがアート・ブレイキーが「リズムの饗宴シリーズ」としてブルーノートに実験的に残した音源。ドラム3台+コンガのサブー・マルチネス(!)たちによるリズム、リズム、リズムの猛烈な嵐。これ20歳くらいの時よく聴いていたのですよ。さすがに「ナイアガラロール/爆布」はないけどね。
- アーティスト: Art Blakey,Ray Bryant,Herbie Mann,Sabu Martinez
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 1997/06/17
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- アーティスト: Art Blakey,The Afro Drum Ensemble
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 2000/01/13
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