『夜迷宮』『天上の恋歌』（ユー・リクウァイ/２００４、２００１）

三人三色 [DVD]

天上の恋歌 [DVD]

ＤＶＤで。次回作にオダギリジョーが出る（『プラスチック・シティ』）ということで期待大なジャ・ジャンクー作品の撮影監督ユー・リクウァイによる２本。『夜迷宮』はオムニバス『三人三色』の一本（他ポン・ジュノ、石井聰亙）。さすがにあのジャ・ジャンクーのカメラマンらしく凝りに凝ったスタイリッシュ極まりない映像が展開される。『夜迷宮』のわざとピンを外した時空が歪んでいく映像。色彩。小道具。やりすぎなくらい凝ってる（＆閉所的だ）。それぞれ英語題が『Dance With Me to the End of Love』『Love will tear us apart』（あらまぁ）とくるだけあって、ツァイ・ミンリャンの映画に出てくるような寄る辺ない孤独な男女がＳＦの世界に迷い込んだようなお話。両作品共にダンスホールのシーンが出色で音楽のセンスもよいのだけど、前者は明らかに要らないテロップが大フィーチャーされてゲンナリしてしまう（それ以外はなかなか好きだ）。『天上の恋歌』も面白い細部（女の義足とか、繰り返される横移動）があるにはあるのだけど、どうだろう？狭苦しすぎる。ジャンクーが陽だとしたらリクウァイは何故か陰！？ま、１．５本じゃ判断できないですね。『オール・トゥモローズ・パーティ』が見たい。

私と放電(初回限定盤)

１０周年オメデトウございます。今の気分で聴きたいのは「弁解ドビュッシー」！