Bobby Hutcherson〜DJ Grievous

Oblique

Oblique

今日初めて聴いたのだけど、これはひたすら美しいブルーノートの名盤。67年の録音。エリック・ドルフィーの大名盤にして定盤『out to lunch』でのボビー・ハッチャーソンのヴァイブ名演に痺れたモノとしては、いやいや、これぞ新主流派ですよーと言いたくなる鋭利な輝きが。一曲目からハービー・ハンコックのピアノがキレキレで降参。この際「Theme from "Blow Up" 」(ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』のテーマ)を飛ばして、タイトル曲「Oblique」を聴きましょう。七色のガラス玉を一斉に落としたら、割れた破片から乱反射する光に目が眩むんだって感じ。まるっきし酷いたとえですが。
FIRST EPISODE

FIRST EPISODE

続いてDJ Grievous。12inchのヒットシングル群は聴いてきたけど、この度ついにアルバムをドロップ。Nujabes好きには堪らない傑作ジャジーブレイクス集。しかしこちらはもっと下世話ともいえよう大ネタ使い!だって「Cleopatra's Dream」(バド・パウエルの名演)ですよ。アナ・マリアとかミルトン・ナシメントとか、極めつけは「Love is Blue」使い。この大ネタ使いの12inchを聴いたとき降参してしまったのです。「恋は水色」って誰もが一度は聴いたことのある超有名曲で、原曲はポール・モーリアなんだけど、そっちはあんまし興味なくてクロディーヌ・ロンジェのやつばかりを繰り返し聴いていました。これで泣いちゃうのはひょっとしたら恥ずかしいことかもしれないけど、そんなことは知らない。グッドメロディー。泣いてしまう。
恋は水色

恋は水色


べックの新作『Modern Guilt』が出るようですね。前作『Information』は驚きのカッチブーな内容だっただけに非常に楽しみにしております。「Time Bomb」(12inch限定?)もキレキレだったし。デンジャー・マウスがプロデュース。べックって実に素晴らしい男だ。ゆらゆら帝国のリミックス盤も楽しみ。菊地さんの新譜も出るしね。7月は音楽のいろいろがいろいろで大変です。
Modern Guilt

Modern Guilt

REMIX 2005-2008

REMIX 2005-2008