ペペ・トルメント・アスカラール@恵比寿リキッドルーム

相対性理論のライブが待ち遠しいこの一週間ですが(チケットありがとう!)本日はペペ@恵比寿リキッドのライブに行ってまいりました。そもそもクラバーは前売り券を買わないものなのだ!?と思っていたのは的中。当日になれば会場は超大入り熱気ムンムン、30分前にフロアに入ると菊地成孔氏のDJタイム真っ只中でした。3CDJを駆使して最初はオルガンバーでもあり得るかな?というハッピーな選曲だったのだけど徐々に現代音楽/映画音楽(!?)が混じってきて音空間が歪んでいくストレンジな方向に。最後は『デギュスタシオン・ア・ジャズ』収録の内田哉也子さんの朗読、スクラッチ。30分しか聴けなかったけど、んーーー、DJ菊地成孔、面白いじゃないか。


で、ペペ楽団が登壇。本日はオールスタンディングということで完全フロア対応型に楽曲がリ・アレンジされていました。超攻撃的。鍵盤を打楽器のように弾くピアノの林正樹氏(キレキレでした。個人的には本日のMVP)、およよ、ファラオ・サンダースかいッ!?とでも言いたくなるような咆哮する菊地成孔のサックス(細く艶のある音色なのでかなり違うんだけど「ブキュ〜」とか咆哮ぷりが近い)、フロアの盛り上がりもDCPRGのライブに来ているかのような、ロックオン状態に。スゲェ!、というドヨメキが実際に洩れ、フロアが興奮の坩堝と化したのはマサカー『キリング・タイム』のカヴァーでした。ヴァイオリンが壊れるんじゃないかというくらい攻撃的な、重厚に繰り返される爆撃のような演奏。ひぇぇー、ダンス仕様のペペ・トルメント・アスカラール、殺傷力が凄い!


このハイテンション/ハイボルテージで一枚アルバムを聴いてみたい気もする。

記憶喪失学

記憶喪失学

Killing Time

Killing Time

Sci-Fi Lo-Fi 1

Sci-Fi Lo-Fi 1

ところでペペとは関係ないけど、面白いDJ−Mixといえば最近これを聴いてます。アンドリュー・ウェザオールのロカビリー・ミックス。ジーン・ヴィンセント〜ザ・クランプスが並ぶダーク・ロカビリー一代絵巻とも形容できる興味深いミックス。この人は本当にパンクな方だなーと。ジム・ジャームッシュのモノクロ画面に似つかわしい序盤からザ・フォール、キリング・ジョーク等を挿んでエレクトロパンクな自作まで、素晴らしいです。ついでに、この流れでヴィヴィアン・ガールズ(ヘンリー・ダーガー!)とか聴いたりしてます。
Vivian Girls

Vivian Girls