『ぐるりのこと』(橋口亮輔/2008)


すごく評価が高いようだけど、ごめんなさい。受け入れられない。駄目でした。バブル崩壊〜タクマ判決まで、90年代から続くロストな風景を挿みつつってのはよく分かるのだけど、菊地さんの「乱世であります」の日記を受けて書くなら、08年、この乱世のサヴァイバルに必要な映画とは思えなかった。必要なのはファスビンダーの映画。ウルっとこないわけではないし、リリー・フランキー木村多江を殴るとこにも一瞬ハッとしたのだけど。ついでに書くとみんな木村祐一使いすぎ。個人的には『ゆれる』(西川美和)あたりでちょっと嫌だった。