2008-07-13から1日間の記事一覧

『驟雨』(成瀬巳喜男/1956)

『雪崩』も『驟雨』も役者陣が圧倒的に素晴らしいのだけど、この作品の明るくて脆い妻=原節子も最高にファンタスティックだった。一番好きなのは「話がある」と夫に呼び止められた原節子が、にも関わらず台所の流しでご飯を啜る場面。「お腹が空いて泣きた…

『雪崩』(成瀬巳喜男/1937)

成瀬巳喜男を2本。日本映画専門チャンネル録画で。そこに座ってなさいと命づれば、いいよと言われるまで座っている従順な妻(霧立のぼる)の無抵抗に私たちは誰も敵わない。息子の不倫を殆ど感情を介さないかのような言い回しで冷徹に責める/分析する父(汐…