2019年ベスト50枚 ~音楽編~
2019年はまさかのヴィヴィアン・ガールズ再結成が感無量すぎた、、。大傑作の新譜までリリースされた。生きていればいいことがあるものです。以下に2019年愛聴盤リスト。半分以上がガールズバンド、もしくは女性ボーカルなのは個人の趣味ではあるのだけど、いやいや、どう考えても女の人のが刺激的な音楽作ってるよねとも思います。つまるところコートニー、復帰するなら今ですよ!2019年はつまらなかったなんて、とんでもない!めちゃくちゃ面白かった!50枚じゃ足りなかったくらい。
1.Vivian Girls『Memory』
- アーティスト:Vivian Girls
- 出版社/メーカー: Yacca
- 発売日: 2019/09/27
- メディア: CD
3.Drahla『Useless Coordinates』
- アーティスト:Drahla
- 出版社/メーカー: Captured Tracks
- 発売日: 2019/05/03
- メディア: CD
- アーティスト:CHROMATICS
- 出版社/メーカー: ITALIANS DO IT BETTER
- 発売日: 2020/01/10
- メディア: CD
- アーティスト:CHERRY GLAZERR
- 出版社/メーカー: SECRC
- 発売日: 2019/02/19
- メディア: LP Record
GREY Area [輸入アナログ盤 / ホワイト・ヴァイナル / 1LP] (AGE101001LP)_687 [Analog]
- アーティスト:LITTLE SIMZ,リトル・シムズ
- 出版社/メーカー: AGE 101
- 発売日: 2019/03/01
- メディア: LP Record
9.Fontaines D.C.『DOGREL』
- アーティスト:FONTAINES D.C.
- 出版社/メーカー: PARTISAN RECORDS
- 発売日: 2019/12/11
- メディア: CD
All My Heroes Are Cornballs [Explicit]
- 発売日: 2019/09/13
- メディア: MP3 ダウンロード
- アーティスト:Vampire Weekend
- 出版社/メーカー: Columbia
- 発売日: 2019/05/10
- メディア: CD
- アーティスト:Nilufer Yanya
- 出版社/メーカー: Ato Records
- 発売日: 2019/03/22
- メディア: CD
- アーティスト:The Creator Tyler
- 出版社/メーカー: Sony
- 発売日: 2019/08/23
- メディア: カセット
- アーティスト:Coathangers
- 出版社/メーカー: Suici
- 発売日: 2019/03/08
- メディア: CD
- アーティスト:Roosevelt
- 出版社/メーカー: City Slang
- 発売日: 2018/09/28
- メディア: CD
- アーティスト:Blackwater Holylight
- 出版社/メーカー: Riding Easy
- 発売日: 2019/10/11
- メディア: CD
- アーティスト:Maggie Rogers
- 出版社/メーカー: Capitol
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: CD
Knife + Heart (Original Soundtrack)
- 発売日: 2019/03/08
- メディア: MP3 ダウンロード
- アーティスト:Oh Sees
- 出版社/メーカー: Castle Face
- 発売日: 2019/08/16
- メディア: CD
What's Inside Is More Than Just Ham
- アーティスト:Feet
- 出版社/メーカー: Clapped Records
- 発売日: 2019/10/04
- メディア: CD
Sweet Princess / Boundary Road Snacks And Drinks [Analog]
- アーティスト:Dry Cleaning
- 出版社/メーカー: Dry Cleaning
- 発売日: 2019/10/25
- メディア: LP Record
- アーティスト:Frankie Cosmos
- 出版社/メーカー: Sub Pop
- 発売日: 2019/09/06
- メディア: CD
29.Sleater-Kinney『Centre Won't Hold』
- アーティスト:Sleater-Kinney
- 出版社/メーカー: Caroline
- 発売日: 2019/08/16
- メディア: CD
Deceiver [ボーナストラックのダウンロードコードつき]
- アーティスト:DIIV
- 出版社/メーカー: Captured Tracks
- 発売日: 2019/10/04
- メディア: CD
Sorry To Bother You - Original Score - [輸入アナログ盤 / 1LP] (4AD0155LPE) [Analog]
- アーティスト:Tune-Yards
- 出版社/メーカー: 4AD
- 発売日: 2019/11/29
- メディア: LP Record
When We All Fall Asleep, Where Do We Go?
- アーティスト:Billie Eilish
- 出版社/メーカー: Interscope Records
- メディア: CD
Carnage Bargain (Coloured Vinyl)
- アーティスト:Paranoyds
- 出版社/メーカー: Suicide Squeeze
- メディア: LP Record
- アーティスト:THE YELLOW MONKEY
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2019/04/17
- メディア: CD
- アーティスト:Murder Capital
- 出版社/メーカー: Human Season Records
- 発売日: 2019/08/16
- メディア: CD
Schlagenheim [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (RT0073CDJP)
- アーティスト:black midi,ブラック・ミディ
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / ROUGH TRADE
- 発売日: 2019/06/21
- メディア: CD
- アーティスト:Sharon Van Etten
- 出版社/メーカー: JAGJA
- 発売日: 2019/01/18
- メディア: CD
- アーティスト:Feels
- 出版社/メーカー: Wichita Records
- 発売日: 2019/02/22
- メディア: LP Record
- アーティスト:Anemone
- 出版社/メーカー: Luminelle Recordings
- 発売日: 2019/02/15
- メディア: LP Record
43.Oiseaux Tempete『From Somewhere Invisible』
- アーティスト:Oiseaux Tempete
- 出版社/メーカー: Sub Rosa
- 発売日: 2019/11/22
- メディア: CD
Suspiria (Music for the Luca Guadagnino Film) [解説・歌詞対訳 / 高音質UHQCD仕様 / 2CD / 国内盤] (XL936CDJP)
- アーティスト:Thom Yorke,トム・ヨーク
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS / XL Recordings
- 発売日: 2018/10/26
- メディア: CD
- アーティスト:Stella Donnelly
- 出版社/メーカー: Secrc
- 発売日: 2019/03/08
- メディア: CD
- アーティスト:TORO Y MOI
- 出版社/メーカー: CARPA
- 発売日: 2019/02/19
- メディア: CD
そうだ、リストに入れてないのだけど、ラナ・デル・レイのアルバムも素晴らしかった。そして2019年ベストソングはHaimの『Summer Girl』。
HAIM - Summer Girl (lyrics)
2019年ベストシネマ
みなさま、よいお年を。年が明けて読んでくださる方には、新年あけましておめでとうございます。
昨年は幸運にも敬愛するクレール・ドゥニ監督にインタビューする機会に恵まれたのと、ジュリエット・ビノシュについて書かせていただく仕事をいただいたことがとても嬉しく、最終的にはとてもよい一年を過ごせたなと思っています。どちらも自分が映画に夢中になったルーツみたいなところと深いところで関わっているので、ありがたいご依頼でした。
以下に2019年ベストシネマ。
1. 『旅のおわり 世界のはじまり』(黒沢清)
To The End of The Earth / Kiyoshi Kurosawa
2.『ハイ・ライフ』(クレール・ドゥニ)
High Life / Claire Denis
3.『ジョジョ・ラビット』(タイカ・ワイティティ)
Jojo Rabit / Taika Waititi
4.『ヴィタリナ』(ペドロ・コスタ)
Vitalina Varela / Pedro Costa
5.『アイリッシュマン』(マーティン・スコセッシ)
The Irishman / Martin Scorsese
6.『Light of My Life』(ケイシー・アフレック)
Light of My Life / Casey Affleck
7.『ダンボ』(ティム・バートン)
Dumbo / Tim Burton
8.『ザ・デッド・ドント・ダイ』(ジム・ジャームッシュ)
The Dead Don't Die / Jim Jarmusch
9.『A Bread Factory Part 1&2』(パトリック・ワン)
A Bread Factory Part 1&2 / Patrick Wang
10.『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(クエンティン・タランティーノ)
Once upon a time in Hollywood / Quentin Tarantino
11.『サスペリア』(ルカ・グァダニーノ)
Suspiria / Luca Guadagnino
12.『ビール・ストリートの恋人たち』(バリー・ジェンキンス)
If Beale Street Could Talk / Barry Jenkins
2010年代ベスト100に2019年の作品を11本入れてしまったことに今更気づき、慌てて大好きな『ビール・ストリートの恋人たち』を追加。バリー・ジェンキンスは世評高い『ムーンライト』よりも今作の方がずっと好きです。彼が敬愛するウォン・カーウァイからの影響という点でも断然こっちですね。影響を受けながら独自の解釈を広げているところだと思う。
If Beale Street Could Talk / Barry Jenkins
In the Mood for Love / Kar-Wai Wong
心のベスト1『旅のおわり 世界のはじまり』は「レポーターは反射神経でどうにでもなる。だけど歌はそうじゃない」というセリフがとても重要。反射神経を取り柄に、ある意味人の作った土俵で受動的な人生を送ってきたヒロインが、映画作家として「スタート」/「カット」の声を主体的にかけるようになり、あのラストで自分を演出する。それをアイドルだった前田敦子のイメージと重ねるのは正しい。だけどあれはむしろ映画(作家)の誕生、この世界へのヴィジョンの誕生を描いたラストなのではないだろうか。そこにこそ「世界のはじまり」がある。
To The End of The Earth / Kiyoshi Kurosawa
あと、ここ数年で思い始めたことなのだけど「反射神経がよい」ことと、頭がよいことは全く違うことなんじゃないかと思う。世間ではそう解釈されているような気がする(反射的にうまく立ち回れる人=頭がいいみたいな)けど、それはもう本当に違うんじゃないかな?と思い始めてる。そこに対するアンチという意味でもこの作品のことは大好きです。
Jojo Rabit / Taika Waititi
『旅のおわり 世界のはじまり』のことで長くなってしまったけど、『ジョジョ・ラビット』のことにも触れたい。本当にファンタスティックで素敵な映画!スカーレット・ヨハンソンのママぶりが愛しすぎる。そして新たなこども映画の傑作の誕生です。とびきりのラストシーンを見た人が「なんて素敵な映画!」って興奮ぎみに言ってる姿が浮かぶもん。
Annette / Leos Carax
さて、2020年はレオス・カラックスとウェス・アンダーソンの新作が発表される一年です。2020年代のスタートは凄いことになりそうだ。そして2020年はクリステン・スチュワートがジーン・セバーグを演じる『セバーグ』が公開されるというジーン・セバーグ・イヤーでもあります。つまるところ、『ホーリー・モーターズ』のカイリー・ミノーグの「さよなら」の意味、余白を探っていきたいということ。そして個人的にはこのジーン・セバーグの言葉を胸に生活していきたい。幸せにならなければとか、楽しく生きなきゃとか、そういった幸せ信仰みたいなものから自由になりたいな、と強く思います。
「お金で幸せは買えないけど、幸せがすべてではない」(ジーン・セバーグ)
Jean Seberg