『清作の妻』(増村保造/1965)

清作の妻 [DVD]

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神保町シアターにて。なんとなく今の自分に必要な気がして再見。もちろん大傑作。何か得体の知れない大きな力学に動かされる男女という、増村映画特有のウネリは一体何なのだろう。政治なのか経済なのか男女の情念なのか、恐らくその全てだろう。鐘=おかね(若尾文子)=お金という阿部和重氏の論考を思い出す(個人的に阿部和重氏の映画批評は青山真治氏のそれと共に一番しっくりくるのです。『映画覚書vol.2』出ないかなー!)。例の場面はやっぱり痛すぎて思わず画面から目を逸らしたくなった。万事快調?!いやいやタフに生きなければならない。
映画覚書 Vol.1

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