『百本の釘』(エルマンノ・オルミ/06’)

続いて『百本の釘』はオルミ自身「最後の長編」だと語る作品。キリストと同じ髪型をした美男子(大学教授)がある”芸術的な”事件を起こし社会からドロップアウトした後、新たなコミューンを作りあげるという筋(彼は「キリストくん」とか冗談めかした呼ばれ方をする)。ショットとショットの間にポエジーが生まれてキレイだな(特にフィエスタのダンス+大河に浮かぶ船上ダンスのシーン)思うも、そして最後に彼を迎えるコミューンの何処か葬送の準備をしているかのような美しい場面に感動するも、ノレず。