『アイドルたち』（マルク’Ｏ/６８’仏）

アイドルたち [DVD]

ビュル・オジエが在籍した前衛劇団の模様は『アイドルたち』に散見できる（本人談）。ということで早速見てみた。ジャン＝ピエール・カルフォンとビュル・オジエ、つまり『狂気の愛』のキャストが総出演てなわけで。ところで不勉強にして知らないのですが、『狂気の愛』でもマネージャー役で出演しているショートカットの女性は誰なのでしょう？メチャクチャ綺麗。ナタリー・リシャールもそうだけど、というかリヴェットの映画に出てくる女優さんてみんな個性的でカッコよくてメチャ綺麗。

まるでマネキンのように微動だにしない観客たちをクレーン撮影で捉えた冒頭のショットからぐいぐいと引き込まれ、イエイエの熱狂、狂乱ジジことアイドル＝ビュル・オジエのハジケっぷりが堪らない、なかなか面白い作品でした。こういうところから出てきた人なのね。そりゃあカッコいいわ。演技（又は秩序）の壊し方が演劇だわさ。ちなみにこの作品はあのジャン・ユスターシュが編集を手がけています。