Kingdom Exodus
ラース・フォン・トリアー『キングダム エクソダス〈脱出〉』試写。
ラース・フォン・トリアーは好きと嫌いが二周くらい回って、でもやっぱり見るべき映画作家だよなという認識で、ここ数年は固まっています。『イディオッツ』が好きですね(たしかゴダールも褒めてましたね)。
特に「ドン引きしてるんだけど、最後まで見届けずにいられない」心理を演出させたら右に出る者はいないんじゃないだろか?と感じます。『ニンフォマニアック』のユマ・サーマンのシーンとか。もはや名人芸ですね。
夢遊病の老婆から始まる一連のシーン、めちゃくちゃ上手い。ウィレム・デフォーが楽しそうに演技しています。
319分ですが、全5話のドラマを見ると思えば意外とシュンシュンに見れます。ヒッチコック劇場ならぬトリアー劇場。
Munkey Diaries by Jane Birkin
もしTwitterがあれになったとしても、ブログがあるじゃないかという再認識。
ジェーン・バーキンの日記は上下巻あって、映画作家との関係でいえば下巻の方にアニエス・ヴァルダやジャック・リヴェット、そしてもちろんジャック・ドワイヨンとのことが記してあります。
タイトルの「マンキー」は、ジェーンが大事にしてたぬいぐるみの名前。「メロディ・ネルソンのバラード」のジャケットで抱っこしてたぬいですね。セルジュの棺に一緒に入れたという。
ジェーンは三人の娘たちのことを他の何より思っていたのだな。シャルロット・ゲンズブールによる傑作『ジェーンとシャルロット』の理解が深まります。