『ラブ・パレード』(エルンスト・ルビッチ/1929)

ラヴ・パレード [DVD]

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モーリス・シュヴァリエ(モテ公爵)とジャネット・マクドナルド(女王陛下)の夕食が、お付きの人々による野次馬的実況中継(「陛下が手招きして私室に入ったぞ!」なんて台詞が想像を膨らませる)を経て、恋人たちによる愛の唄の楽しいかけ合い、キスに至る実に見事な流れなのですが、一人部屋に残されたジャネット・マクドナルドがキスの余韻に浸る(とっても官能的な表情)や仰け反ってピアノの鍵盤にぶつかり合図のような音がする→外にいた全員が合唱するという流れに泣きそうになる。歌え!歓喜の唄を!ですよ。「王国一の脚線美よ!」とスカートを捲くしてみせるジャネット・マクドナルドの箱入りお嬢さま特有の気質が、全編、ウットリするほど可愛らしい!